まじめにテスト勉強しない学習者をその気にさせる魔法の一言（初級以上）

授業活動

（試験前なので、プリント等で復習活動するが、「もうわかっている。」と言わんばかりにまじめに取り組もうとしない学習者に対して。）

Ｔ：どんなに簡単なテストでも１００点を取るのは難しい。だから、勉強しなさい。
Ｓ：はい。

ポイント

学習者の中には、自分の学力に自信があるために、授業中のテスト勉強や復習活動にまじめに取り組もうとしない学習者がいるものです。
しかも、そういう学習者に限って、実際にテストをしてみると意外とケアレスミスが多くて点が伸びなかったりする。

かといって、この時安易に本人の自尊心を傷つけるようなことを言ってしまっては、返って逆効果。

そんな時に効くのがこの一言です。

これなら、「君がよくできるのは私も知っていますよ。それでも、完璧な答を出すのはなかなか難しいものです。」と言うメッセージを学習者に伝えることができます。

そうすると、学習者は「そこそこの点でいいや。」から「よし、完璧を目指そう。」と意識をスライドさせ、勉強に取り組むようになります。私は、この一言を個人に対してだけでなく、折に触れ、クラス全体に提示するようにしています。これによって、タスクに取り組む姿勢に集中力が増し、中身の濃い復習活動を行うことができます。

それでも、まじめにしなかったら……う～ん、ケースバイケースかな。