なぜ、ここで使役を使うのか。
先日の、
篠崎大司セミナー
「学習者の価値観、世界観に変容を
もたらす精読授業を実現するための
中級読解授業の基本と教材分析の手法
−『中級を学ぼう 中級前期第2版』
を中心に−」
での一幕。
上記テキストの第1課「音楽と音の効果」
の本文の冒頭の文の分析。
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疲れた時、寂しい時、ストレスがたまった
時に、音楽を聞いて、気持ちをリラックスさ
せるという人が多い。
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一見、何の変哲もない文ですが、本教材
が想定している初中級を終了した学習者
を念頭に置くと、
たったこの一文で、実に多くのことを
指導することができます。
その1つ。
「なぜ、『リラックスさせる』と、
ここで使役を使っているのか。」
このように言うと、
「どうしてそんな細かいことを指導
するのか。
読解なんだから内容重視でしょ。」
そう思われる方もいるかもしれません。
ですが、このレベルでのヴォイス指導は
重要です。
なぜなら、ヴォイスは初級後半で
学習するものの、
実際に使いこなせるようになるには
中級まで待たなければならないから。
逆に言うと、ヴォイス表現が使えるか
どうかが、
中級レベルの日本語力があるかどうか
の試金石になるわけですね。
ということは、教師自身も、なぜ
ここで使役を使わなければならない
のか、
明快な説明ができなければならない
ということなのです。
改めて
「なぜ、『リラックスさせる』と、
ここで使役を使っているのか。」
ここで、
「そりゃ、自分でリラックスさせたい
と思うからでしょう。」
などと答えたら、0点。
そもそも「させる」の使用を「させる」
を使って説明している時点で説明に
なっていません。
実際、この部分を「リラックスする」
にすると、文としておかしい。
つまり、言語形式的に間違って
いるわけです(大ヒント!)
こういうところを、ロジカルに説明
できるかどうかが、
教師の腕の見せ所なのです。
答えは次回に。
明後日まで、しっかり考えてみて
くださいね(^_^)ニゲタラマケヨ