学習者の価値観、世界観を変容させる精読指導のポイント。

私も25年以上日本語教育に携わって
きましたが、

精読授業ほど面白く、また奥深い
ものはないと思います。

なぜなら、精読授業は学習者の
世界観や価値観を変容させ、
広げる力を持っているからです。

別の言い方をすれば、

彼らの視野を広げるとともに、
視座を高める。

そんな力を持っているからなん
ですね。

ですが、そのような授業を展開
するためには、

授業をする際にちょっとしたコツ
というか、

ポイントを抑えることが大切です。

精読授業を通じて、彼らの世界観や
価値観を変容させるためには、

まず、彼らの価値観や世界観の限界
を想像することが大切です。

例えば、学習者が20代前半の未婚の
学習者であれば、

「子を持つ親の気持ち。」

などは、想像の域でしかありません。

ここが彼らの思考の限界なのです。

だから、そこを超える何かを彼らに
提供すると。

そこで、例えば、教材が

『中級を学ぼう 中級前期 第2版』
 第1課「音楽と音の効果」

であれば、一通り文章を読んで理解した
あと、

タイTVのCM:Que sera, sera
https://youtu.be/XsIk-i4D5U4?si=R7QtU2GpU61f8l7x

を見せ、

子どもたちの思いや、親の思いを想像させ、

「親が子どもに教える歌には、
 親の子どもへの思いが詰まって
 いるものなんですよ。

 あなたは、子どもの時、親から
 どんな歌を教えてもらいましたか。」

と尋ねてみる。

そうすると、学習者は、

「そうか。そういうことだったのか。」

と、自分に対する親の思い、

そして、その歌が無意識にも自分の人生に
影響を与えてきたことを知るのです。

つくづく、精読授業は奥が深い。

篠崎大司セミナー
「学習者の価値観、世界観に変容
 をもたらす精読授業を実現する
 ための中級読解授業の基本と
 教材分析の手法
 −『中級を学ぼう 中級前期第2版』
  を中心に−」
 (8月18日・25日開催)
https://www.kanjifumi.jp/tyukyudokkaijugyo_seminar/

では、そんな授業を実現するための
授業準備の手法をお伝えいたします。

よろしかったら(^_^)


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