なぜ『みん日』から『大地』に切り替えるのか。
以前、とある日本語教育専門の
書店さんから、
「今年に入って、『みん日』から
『できる』『大地』に切り替える
日本語学校さんが増えました。」
というお話をいただいたことが
あります。
これは、今年から文化庁
『日本語教育の参照枠』
に対応するためだと思われます。
で、時期を同じくして、
「篠研サロン−教育実践部」
https://www.kanjifumi.jp/salon_kyouiku/
の会員様から、
「『大地1』を教材分析・授業研究の題材と
して取り上げてほしい。」
というお声が上がったことから、今月と
来月、サロンで『大地1』を取り上げる
ことにしました。
で、ざっと教材の概要分析をしたところ
同じスリーエーネットワークから出されて
いるからか、
教材の構成がかなり似ています。
また、副教材もよく似ています。
印象としては、『みん日』をやや
ボリュームダウンし、
アウトプット系のタスク、特にオープン
クエスチョンがやや多い感じです。
これであれば、今まで『みん日』をして
きた先生方にとっても抵抗感は少ない
でしょうし、
『参照枠』が推奨している口頭能力の
向上も期待できますね。
それよりも何よりも、この教材選択の
決め手は、
おそらくスリーエーネットワークの専用
サイトから出されている
『シラバス一覧』
https://www.3anet.co.jp/np/resrcs/320004/
ではないかと思います。
これを見ると、「到達目標」と「つかいましょう
のポイント」が、すべて「〜できる」の形に
なっています。
これであれば、Can-Doリストが作成しやすい
ですし、
それに沿った駆動中心主義的な授業がしやすい
ですね。
また、昨日改めてシラバス分析をしたところ、
やはり『みん日』をボリュームダウンした
感じでしたが、
『みん日』と違って、テ形の前に辞書形を
導入しているなど、
細かな違いも見られました。
このあたり、もう少し分析してみたいと
思います。
次回の「篠研サロン−教育実践部」は
8月16日。
ご興味のある方は、事前に
『日本語初級1 大地』
https://amzn.to/3zViBrO
をご購入の上、開催日までにご入会
ください。
「篠研サロン−教育実践部」
https://www.kanjifumi.jp/salon_kyouiku/