日本語教師を蝕む「お金ブロック」とは。
皆さんは、
「お金ブロック」
という言葉をご存じでしょうか。
「お金ブロック」とは、
「お金をもらうこと、持つこと、
そして、使うことに対する抵抗感」
のこと。
特に日本語教師の方の中には、
この抵抗感を強く持っている方が
多いように思います。
有料での日本語教育サービス提供に
抵抗感を感じ、
ついつい無料で日本語を教えてしまう。
ですが、その結果どうなるかというと、
「労多くして、益少なし。」
経済的にも精神的にも、どんどん
ジリ貧になっていくんですね。
また、経験なさった方は身に染みて
わかると思いますが、
無料サービスに群がる顧客というのは
正直質が悪いです。
▼学習意欲が低い。
▼学習が続かない。
▼わがまま
▼過度なクレームを言ってくる。
▼ちょっとした出費にも強く抵抗する。
もちろん、全員が全員そうだと言って
いるわけではありません。
あくまでもその傾向が強いということ
です。
また、これは学習者に限ったことでは
なく、
日本語教師をはじめ、消費者一般に
言えることです。
(上記のことは、サービス提供サイド
では常識中の常識。)
つまり、「お金ブロック」という思考
の鎖に繋がれ、
無料で日本語教育サービスを提供すると、
単に金銭的に割に合わないだけでなく、
有り体に言うと、面倒な顧客の対応に
迫られ、
精神的にも疲労困憊してしまうという
わけなのです。
よほどの経済的余裕がない限り
自滅一直線です。
ですが、この「お金ブロック」に思考が
汚染されているのは、皆さんの
せいではありません。
義務教育で、ちゃんとお金を稼ぐことの
重要性を教育していないからです。
「お金=賤しいもの」
「お金の話ははしたない。」
そんな価値観を植え付けられたからです。
(これこそ「隠れたカリキュラム」)
イギリス産業革命時に始まった義務教育の
最大の目的は、
「従順な工場労働者の育成」
なので、
お金に頓着させない、
(賃金ストなど起こさせない)
代わりに勤勉、努力、協調を徹底的に
叩き込む教育が必要だったんですね。
完全に雇用主側にとって都合のいい教育
なわけです。
その結果、そうした教育を受けた私たちは
「人様からお金を頂戴すること。」
に対して強い抵抗感を抱くようになった。
特に「教師」と呼ばれる人は学校教育の
影響を強く受けているので、ますます
その傾向が強いわけです。
いずれにしても、健全で息の長い日本語
教師を目指したいのであれば、
まずは、思考を蝕む
「お金ブロック」
を正しく認識し、
そして、解除する必要があります。
逆に、この「お金ブロック」を正しく
解除することができれば、
日本語教師を通じて、
▼生活を豊かにする経済力
と
▼素晴らしい人との出会い、かかわり
という人生を豊かにする2つを同時に
手に入れることができ、
【豊かで知的刺激に満ちた、息の長い
日本語教師】
になることができるんですね。
では、どうすればこの「お金ブロック」
を外すことができるのか。
続きは、次回に。