日本事情教育はおもしろい。
日本事情教育は、おもしろい。
本当にそう思います。
なぜなら、
▼学習者の常識と日本の常識の
違いを知り、学習者の知見が
広がる。(=アハ体験)
まさにその瞬間を目の当たりに
することができるからです。
論より証拠。
私の実体験をご紹介します。
以下、『日本総論』の紹介ページ
より。
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今日の授業は「食事」。
「よく食べる肉、あまり食べない肉」
のコーナーは、身近なテーマだけに
盛り上がる。
まず、日本人は豚肉、牛肉、鶏肉以外
の肉はあまり食べないと紹介した上で、
T:日本人は羊はあまり食べません。
みなさんの国では食べますか。
すると、「え?」といった顔をした
内モンゴル学生が身を乗り出し、
S:ひつじは本当にとてもおいしいです。
いろいろ探しましたが、日本の肉屋に
ありませんでした。
この発言を皮切りに、
うさぎの肉が大好物だと言うフランス人
の学生、
丸々太った鳩がおいしいという台湾の
学生、
へびもおいしいと言って周囲から冷たい
視線を浴びた中国の学生、
孵化直前の鳥の卵がたまらないと言った
どっかの国の学生等、
まるで堰を切ったように学生がどんどん
しゃべり出した。
学生が乗ってきたところで、私は犬を
食べるという留学生に、
T:じゃあ、公園で散歩している犬を見たら、
私は「かわいい。」と思います。
Sさんはどう思いますか?
S:おいしそう。(大爆笑)
この後、食事のマナーや、日本人から自分
一人だけ家の食事に呼ばれたときの対応へ
と話題は進んだ。
こうして興奮冷めやらぬうちに授業は終わ
った。
……日本事情の授業は、私にとって今や
かけがえのない時間になっている。
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いかがでしょうか。
学習者が、普段の日本での生活で、
なかなか言語化できない、
それでいて、
「何か母国と違う。
いったい何だろう。
なぜなんだろう。」
というもやもやした気持を、
日本事情の授業でしっかり解消
してあげれば、
どれだけ学習者に喜ばれるか。
そして、どれだけ日本という国
の理解につながるか。
ぜひ皆様にも体験していただき
たい。
特に、ボランティアの日本語教室
などで、
来日直後の学習者に対する指導に
おいては、
日本語指導もさることながら、
こうした日本事情教育が非常に
重要なのではないかと思います。
とはいえ、
「日本事情の授業をどのように
進めたらいいのか、わからない。」
という方もいらっしゃるでしょう。
そういう方にこそ、下記セミナーを
ご受講いただきたい、
そう思います。
篠崎大司セミナー
「第4版出版記念!ミニ実習授業あり!
ごみの分別から日本の歴史まで!
来日直後の外国人のための日本事情指導の基本」
(6月23日・30日開催)
https://www.kanjifumi.jp/nihonjijoshido_seminar/