5年分のキャリアを捨てる覚悟で取り組んだ結果。
今から20年ほど前の私は
何の取り柄もない一日本語教師
にすぎませんでした。
2000年に何とか今の大学に
就職できたものの、
研究テーマも定まらず、
ただただ日々の業務をこなして
いただけ。
そんな感じでした。
ですが、大学に移ってから
7年後にふとしたきっかけで
eラーニングと出会いました。
それからは、まるで巌窟王の
ごとく、年がら年中、
土日祝日も研究室にこもって、
コンテンツの作りこみに没頭
しました。
それで、開発結果を学会や
研究会で発表し、
何とか研究者としての目鼻が
つきました。
この間、5〜6年は休みなしで
働きづめに働きました。
ですが、それによって経済的に
ゆとりが出たわけではありません。
ただ研究業績が少し増えただけ
でした。
「これでは、だめだ。」
行き詰った私は、日本語教育能力
検定試験対策のeラーニング教材
開発を思い立ちます。
「開発したコースを一般の方に
提供すれば、業績にもビジネス
にもなる。」
ですが、当時、あんな膨大な試験
範囲のコンテンツを
たった一人で構築するなど、非常識
にもほどがありました。
当時、類似の通信講座では、約30人
の専門家が範囲を分担してテキスト
を執筆していました。
普通に考えれば、無謀です。
ですが、私は
「これから先5年は、研究活動を
ストップしてもかまわない。
研究者としてのキャリアが積め
なくてもかまわない。
コンテンツ開発に全力を注ぐ。」
そう覚悟をして取り組みました。
それからは、また土日祝日返上で
4年間、休みなしに働きました。
その後、コンテンツのさらなる
作り込みに5〜6年かかりました
ので、
トータルで15年ほどは、休みなしに
働き続けたことになります。
おかげさまで、今ではなんとか
食べていけるようになりました。
振り返ってみれば、あの時、
「5年のキャリアを棒に振って
でも…」
と決断したことが、今の自分を
形作ったと確信します。
もし、当時私が目先のスキル、
小手先の技術に走っていたら、
大した結果も出ず、今もくすぶって
いたに違いありません。
「今の仕事は5年後の給料のため。」
といいます。
やはりそれぐらいの視座で仕事に
のぞむべきではないか。
そう思います。
私が毎月開催している篠崎大司
セミナーも、
私篠崎が25年の教師経験で培った
「5年後のあなたを必ず助けて
くれる。」
指導技術をご提供しています。
6月に下記セミナーを行いますので
ぜひご参加ください。
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