フランス語の日本語への干渉(その2)。
前回に引き続き、この論文。
会津洋(1970)「フランス語の日本語への干渉」
早稲田大学日本語教育研究センター紀要
『講座日本語教育』pp.101-109
https://waseda.repo.nii.ac.jp/records/26337
非常に具体的で、すぐ指導に結びつけられ
そうな内容。
早速、気になるところをメモ。
以下。
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・音節の区切りと拍の区切りの相違
フランス語の音節構造の基本は〈子音+母音>
であるから「なんにち」がとかくなにち、
「かんなん」がかなんなどとなりやすい。
・ など
日本語でri-yo、ki-yoなどのぱあいで、この
ばあいはフランス人にとっては1音節語ryo、
kyoの方が発音しやすい。
・文の平板イントネーション
日本語では基本となる文のイントネーション
が平板でありこれが習得し難いようだ。
・「わ」と[wal
「は」「わ」は[wa]で代用されて用がたりて
いるようだが、少し細かく考察すると(w〉は、
左右・上下の口のすぼめが著しく、また思い
切って唇を突出する。日本語の「わ」はより
緊張が緩んでいる。
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なるほど。
私がこの2年担当したフランス人留学生も
このような誤用を時々しますね。
ちなみに、この留学生、下記セミナーに
参加するのですが、
篠研の篠崎大司セミナー
「ミニ実習授業あり!
指導の引き出しが増える!みるみる発音が
よくなる!発音指導の基本」
(2024年3月24日・31日開催)
https://www.kanjifumi.jp/hatsuonsido_seminar/
ぜひ、受講生の方にしっかり発音指導を
していただいて、
ビフォーアフターの動画を見比べたいですね。
百聞は一見に如かず。
ぜひご参加ください。