やっぱり発音指導は大事だな、と感じた昨日。
昨日は、
篠研の篠崎大司セミナー
「ミニ実習授業あり!
指導の引き出しが増える!みるみる発音が
よくなる!発音指導の基本」
(2024年3月24日・31日開催)
https://www.kanjifumi.jp/hatsuonsido_seminar/
に学習者役として参加していただく
中国人男性の方(日能試N3レベル)と、
事前打ち合わせ並びに朗読の収録を
行いました。
朗読の収録とは、下の文章を読んでもらう
ことで、現在の発音状況の把握が目的です。
セミナーでは、この収録動画を受講生の
方に見ていただき、
▼発音上の課題の洗い出し
▼指導法の検討
をしていただき、実際に発音指導を
していただきます。
以下、朗読の文章。
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ある人が山道を歩いていると、おので木を
切っている一人の木こりに会いました。
見ると、木こりが使っているおのはとても
さびていて、なかなか木が切れませんでした。
それでも木こりは手を止めず、あせをかき
ながら、ずっとそのおので木を切っていま
した。
それを見たある人は、その木こりにこう
言いました。
「そのおの、ずいぶんさびているじゃないか。
それじゃ、なかなか切れないよ。一度手を
止めて、おのをといだら、もっと楽に速く
木を切ることができるだろう。」
それを聞いた木こりはこう言いました。
「ダメだ! わたしは今日中に全部の木を
切らなければならないんだ。
おのをといでいる時間はない。」
そう言って、またさびたおので木を切り
始めました。
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手順としては、まずは自身で読んでいた
だいて、内容を把握してもらう。
その後、分からない言葉の確認と説明を
私の方でする。
そして、本番の収録。
文章としては割と平易で、
「おの」「木こり」「さびる」「とぐ」
の意味を確認すれば、初級後半以上で
あれば理解できるでしょう。
実際に、中国人男性の方に読んでいただき
ましたが、
初めて目にする文章にもかかわらず、
とてもスラスラと読めていました。
「今までしっかり勉強なさってきたんだ
なぁ。」
そう感じさせる学生さんでした。
ところが、それでもやはり発音上の
課題がいくつも見られました。
ここであまり言うと、セミナーでの活動に
差し障りがあるので控えますが、
せっかくこれだけの高い能力があるのに、
発音で低く評価されるのは、とても
もったいない。
そう感じました。
皆さんの担当の学習者の方にも、上の
文章を朗読させてみてください。
いろいろと発音上の課題が露わになると
思います。
ただ、問題なのは、その課題をどうやって
改善に結びつけるか。
ここがしっかり押さえられていなければ
せっかく収録しても意味がないですね。
下記セミナーでは、さまざまな指導法を
ご提供するとともに、
参加者同士でディスカッションしながら、
担当の学習者の発音指導を検討し、
そして、実際に指導します。
よろしかったら、ご参加ください。
篠研の篠崎大司セミナー
「ミニ実習授業あり!
指導の引き出しが増える!みるみる発音が
よくなる!発音指導の基本」
(2024年3月24日・31日開催)
https://www.kanjifumi.jp/hatsuonsido_seminar/