今すぐ役に立たない知識スキルをストックせよ-大学の学生に伝えたこと。
先週の日本語教員養成のための授業
「日本語教育概論2」で、
受講している学生(全員日本人)に
話した話。
若さゆえ、当然社会のことは何も
分っていませんし、
物事の判断がどうしても、
▼近視眼的
▼楽な方に行きがち
▼目の前の利益に走りがち
なので、
「そもそも社会で成功するような人は
どんな人か。」
という話を(雑談の中で)しました。
今回はそれのご紹介。
社会で成功するような人は、
どのような状況になっても臨機応変に
対応し、
少ないチャンスをモノにして、
常に相応の成果を出していくわけですが、
どうしてそんなことができるかというと、
チャンスが目の前に来るずっと前から、
チャンスが目の前に来たらしっかり
掴めるよう、
普段からしっかり将来への種蒔き
(=準備)をしてきたからです。
とはいえ、将来どんなチャンスが
目の前にくるかわからないのに、
準備などできるわけがない。
ましてや、まだ社会に出ておらず、
人生の方向性も、自分の強みも
よくわかっていない学生に
そんなことができるわけがない。
そう思うかもしれないが、そもそも
その発想自体が間違っている。
社会に出て成功するような人は、
将来目の前に来るチャンスを事前に
予測して種蒔き(=準備)をしている
わけじゃない。
(社会人経験が豊富になれば、
それもある程度可能になるけど。)
そうではなくて、今すぐには役に
立たないかもしれないけれど、
いつか役に立つかもしれないと
思って、知識とスキルをどんどん
自分の中にストックしているのだ。
そして、将来目の前にチャンスが
来た時に、
手持ちの知識やスキルの中から
使えるものを引っ張り出して、
それをチャンスに結び付け
(つまりコネクトし)、
見事チャンスをつかみ取り、
それを弾みに成長するんです。
一方、成功しない人はそれが
できない。
なぜなら、目先の利益にこだわる
あまり、
今すぐには役に立たない知識や
スキルに価値を見出せないから。
その結果、今すぐ役に立たない
知識やスキルを身につけようとせず、
自分の中にストックされない。
(つまり種蒔きができていない。)
そういう人間には、目の前に
チャンスが来ても、
そのことにすら気づけないわけ
ですが、
かりに気づいたとしても、それを
掴み取る準備ができていないので
掴めない。
(種蒔きをしていないのだから、
果実が享受できないのは当たり前。)
「若い時にもっと勉強してればなぁ。」
「自分に英語力があればなぁ。」
などと指をくわえて愚痴類のが関の山。
今の君たちは、まさに大学生活を
通じて、
今すぐ役に立たないが、いつか必ず
役に立つ知識やスキルをストックし
ている真っ最中だし、
おそらく大学生活が、人生で最も
それができる最後のチャンス。
だから、大学の授業もすべてどん欲に
受けないと、人生ものすごく損をするよ。
そんな話をしました。
要は、将来に向けてしっかり種蒔きを
している、
言い換えれば、好奇心をもって学び続ける
者が成功するということですね(^_^)