学習者との何気ない雑談で信頼関係を築く。
昨日は、新入学留学生用の日本語授業の
初日でした。
後期も我が学科には3名の留学生が入学。
彼らの初期日本語指導を私は、一手に引き
受けます。
で、昨日は履修科目の登録指導。
書類に受講する科目をどんどん書かせて
いきました。
この手続きを間違ってしまうと、せっかく
授業を受けたのに、単位がないということ
になってしまいます。
そんなこともあり、また、まだ新学期が
始まったばかりということもあって、
新入生もまだまだ緊張が解けない様子。
そこで、私は留学生に話しかけました。
私:あなたは(別府大学の)別科から
来たの?
A:はい、そうです。
私:じゃあ、君も?
B:いいえ。わた…わた…私は中国の…
私:そうですか。中国から来たんですか。
B:はい。
私:中国のどこから来たんですか。
B:上海です。
私:そうですか。
そうすると、比較的日本語ができるA
さんが
A:彼と私は中国の日本語学校で同じ
クラスメートでした。
私:おー!そうですか。
すると、今まで緊張していたAさん、
Bさんの顔に、ふっと笑顔がほころび
ました。
些細なことかもしれませんが、こうした
ちょっとした雑談を端々でして、
少しずつ相手を自己開示させ、教師は
それに共感する、
そういう機会をさりげなく増やすことで
徐々に信頼関係が築けていきます。
新学期は、教師も学習者も緊張して
あまり余裕がないことが多いですが、
だからこそ、教師の方がこういう配慮を
意識的にすることが、とても大事です。
早い段階で信頼関係が築ければ、彼ら
は教師に協力的になりますし、
何かあってもすぐ相談するようになり、
問題の早期解決にもつながります。
新しい学期が始まった今こそ、
ちょっと気をつけてみてください。