チャンスは用意している者にしかやってこない(その3)

大躍進会員のTさん(女性)。

決まりかけていた就職が白紙になって
から一転。

メールで、

「先生、いきなり、現場ど真ん中に
 なりました!」

と。

そして、

「本日、初めて勤務する小学校に行きま
 した。

 早速、入り込み授業に入り韓国籍の小1
 に付き添い授業を受けました。

 明日も、2名の児童の取りだし授業と、
 入り込み授業があります。

 現場の先生方は、日本語の知識がほと
 んどありません。

 篠崎先生から教わった学習言語能力や
 生活言語能力の違いなどを説明したり、
 学習方法を提案したりすると、とても
 喜ばれました。」

この知らせを聞いたとき、私は、

「きっと持ち前のガッツで、ご提供した
 学校リストを片っ端から電話して、
 日本語支援員の職をゲットしたのだろう。」

そう思っていました。

ところが、個別コンサルティングで
お話を聞いたところ、そうではありま
せんでした。

「先生、あの後すぐに市の教育委員会から、

 『●●小学校の外国人児童をサポート
  してくれないか。』

 という打診があったんです。

 それで、早速学校に行ってみたら、

 担任の先生も、国際教室の先生方も
 外国人児童生徒に対する日本語指導に
 ついて何も知らないのです。

 BICSとCALPの違いも分からない。

 なので、児童の支援をしながら、
 先生方にもいろいろな資料を見せて
 いるところです。

 先生、もういきなり現場ど真ん中です。」

なるほど、そういうことでしたか。

「先生、担当のお子さんはBICSはそこそこ
 できるんですが、CALPに大きな課題が
 あります。

 でも、教科特有の専門用語がわからない
 というのとは、ちょっと違うのです。」

素晴らしい分析(^_^)

これまで大躍進会員でさまざまなセミナー
を受講なさってきただけあって、分析の
精度が違います。

そこで、私は、

「そうですよね。

 外国人児童が戸惑うのは、教科ごとに
 異なる意味合いで使われる、ごく普通の
 言葉なんですね。

 例えば、『中心』。

 『円の中心』と言えば、『真ん中』という
 意味ですが、

 『物語の中心』と言ったら、『クライマッ
 クス』という意味。

 ですが、このことが日本人児童でもわから
 ないことがあります。

 小学校1年生の子どもに、

 『皆さん、このお話の中心はどこですか。』

 と言ったら、その子どもは物語の最初の
 ページと最後のページを見て、

 真ん中のページの真ん中の行を指さして、

 『先生、23ページの15行目です。』

 なんていうわけです。

 日本人児童ですらわからないわけですから、
 ましてや外国人児童がすぐに分かるわけが
 ないですよね。」

 これは、昨年、大阪教育大学の臼井智美
 先生のセミナーの際に教えていただいた
 こと。

「先生!そうなんです!そういうところ
 なんです!」

Tさんは目を輝かせました。

こういうところできちっと反応できる
のは、やはり日ごろから研鑽を積んできた
からこそ。

普通の人なら、

「ふ~ん、そんなもんかぁ。」

で終わります。

そんな話をひとしきりして、この日の
個別コンサルティングは終わりました。

このように、Tさんが失意のどん底から
突破口を見出せた直接の原因は、

確かに私の学校リストの提供ではありま
せん。

ですが、Tさんは大躍進会員にご入会なさる
以前から、

篠研の通信講座を通じてしっかり学ばれ、

そして、検定試験に合格し、

その直後に大躍進会員にご入会なさり、

毎月毎月さまざまなセミナーにご参加なさり、

毎月、私篠崎と個別コンサルティングで
真摯に課題解決に取り組まれた、

そうした間接的な学び、準備をし続けた
結果、

数少ないチャンスを確実にものにする
ことができたのです。

人は得てして、直接的な効果が期待できる
学びにしか目を向けないものです。

いつどこで役に立つかわからない間接的
な学びなど、非効率、非経済的、無駄と
考えてしまう人が大半でしょう。

もちろん、直接的な学びも非常に重要。

ですが、社会の変化は常に想定外であり、
目の前に来るチャンスも常に想定外に
やってくるもの。

事実、コロナ禍前に全世界がコロナ禍に
見舞われるなど、誰が想像したでしょうか。

このコロナ禍でも慌てずに対応できたのは、
以前からICTを学び続け、オンライン授業を
してきた教師です。

であれば、いつどこで役に立つか変らない
けれど、いつかきっと役に立つ

【間接的な学び】

を積むことこそが、この激動の時代を
生き抜く処方箋であると、私は強く思い
ます。

普段から幅広い分野に強制的に目を向ける
仕組みを日本語教師ライフに組み込んで
おく。

そういう意味で、

篠研の教え方セミナーを1年間受け放題
のサービスがある

【篠研の日本語教師力 大躍進年間プログラム】
https://www.kanjifumi.jp/daiyakushin_nenkanprogram/

を強くお勧めします。

ぜひ本プログラムで、第2第3のTさんを
目指していただければと。


日本語教師をめざす方、現職日本語教師の方のための無料メルマガ
無料メルマガ「篠研の“日々成長する教師”」

授業の小ネタや授業実践のコツ、教師としての考え方、息の長い日本語教師になるための知恵などを週2日(火・木)でお届けします。

さらに、今ご登録なさると特典が無料でダウンロードできます。
特典 「精読指導の秘奥義」(全24ページ)

解除はもちろんのこと、メールアドレス変更など個人データの編集も簡単ですので、ご安心ください。プライバシーポリシーをご確認の上、ご登録を希望されるメールアドレスを入力し、ご希望の項目ボタンを押してください。

  メールアドレス【必須】
  お名前(姓)【必須】
  お名前(名)【必須】
  よみがな【必須】
  都道府県【必須】 なお、海外在住の方は「海外」をお選びいただき、下記項目に例のようにご記入ください。
  海外にお住まいの方は「ベトナム(ホーチミン)」のようにお書きください。