3年で304.75倍。特定技能(介護)外国人数。
介護人材不足から外国介護人材に
注目が向けられているのは、前々
から知ってはいましたが、
まさかこんな勢いだとは知りません
でした。
厚生労働省が令和5年3月29日に
出した資料
「介護分野における外国人の受入実績等」
https://qr.paps.jp/EDJ1M
によると、在留資格別介護分野の外国人受入
実績は以下の通り。
・EPA介護福祉士・候補者 在留者数:3,257人
(うち資格取得者635人)
※2023年1月1日時点(国際厚生事業団調べ)
・在留資格「介護」 在留者数:5,339人
※2022年6月末時点(入管庁)
・技能実習 在留者数:15,011人
※2022年6月末時点(入管庁)
・特定技能 在留者数:17,066人
※2023年1月末時点(速報値)(入管庁)
これだけ見ると、なんてことないと
思われるかもしれません。
ですが、驚くのは次です。
介護分野の特定技能外国人在留者数の推移
のグラフを見てみると、
2020年3月あたりから急に伸びている
ことがわかります。
2020年3月が56名で、2023年1月が17,066人
ですので、
この3年で、なんと304.75倍にまで増えた
ことになります。
ご存知の通り、介護業界は慢性的な
人手不足。
厚生労働省の発表によると全職業の
有効求人倍率が1.03であるのに対し、
介護関係職種の有効求人倍率は、
3.64。
求職者1人に対し、3.64社の求人が
ある計算になります。
これは完全に売り手市場。
しかも、日本の生産年齢人口は今後
急激な減少の一途を辿っていく。
https://qr.paps.jp/GRze
(総務省ホームページより。)
つまり、今後は3.64どころではなく、
介護事業者にとっては、もっともっと
厳しい数字になっていくと考えられる
のです。
言い換えれば、生き残りをかけていく
には、
【外国人介護人材の確保は必須】
なのです。
これらのことから、介護分野の特定
技能外国人在留者数も、
今後ますます増加の一途を辿ると考え
られます。
こうなると、当然必要になってくる
のが、彼らに対する適切な日本語教育。
介護業界も、外国人介護人材に最も
求めるのがコミュニケーション能力。
介護は、いわば接客業ですから当然
でしょう。
ところが、介護人材に対する日本語
教育ができる日本語教師は、まだまだ
圧倒的に足りないのが現状です。
言い換えれば、今のうちに「介護の
日本語」の教え方を身につけておく
ことは、
先々の活躍の場を確保する上で非常に
有利だと言えるのです。
昨今、様々なところでこの「介護の
日本語」の教え方講座が組まれている
のは、こうした背景があるからなん
ですね。
とはいえ、いろいろあってどれを選ん
だらいいのかわからない。
「介護の日本語」の教え方講座を選ぶ
とき、どこに気をつければいいのか。
受講料の安さか。
それとも、学習の手軽さか。
いいえ、いずれでもありません。
「介護の日本語」の教え方講座を選ぶ
際の重要なポイントは、
1.講師の「介護の日本語」指導キャリア
が10年以上。
2.実際に外国人介護人材(候補者含む)
を相手に教壇実習ができる。
の2点です。
キャリア10年未満だと、どうしても
経験値が足りません。
ましてや、数年の指導キャリアで登壇
するにわか講師からは本物の指導技術を
得ることは難しいでしょう。
また、教壇実習を経験できなければ、
自信を持って授業をすることができません。
残念ながら、教育職というのは、知識
だけ得ればできるという生易しいもの
ではありません。
これは、実際に教壇に立たれている
皆さんであれば、充分ご理解いただける
でしょう。
篠研の
「介護の日本語」教授法講座(全10回)
(8月26日-11月4日開催)
https://www.kanjifumi.jp/kaigonihongo_kyojuho/
では、「介護の日本語」の第一線でご活躍
なさり、
EPA介護士・看護師候補生の受入の
創成期から関わっていらっしゃる
丸山真貴子先生(明海大学別科講師)
が講師を務める講座です。
この分野で10年以上のキャリアがある
のはもちろんのこと、
『はじめて学ぶ介護の日本語 基本のことば』
https://amzn.to/45H4OR7
『はじめて学ぶ介護の日本語 生活知識と
コミュニケーション』
https://amzn.to/3oMIBQR
『はじめて学ぶ介護の日本語 基本の知識』
https://amzn.to/3Chgr3m
シリーズをまとめられました。
「介護の日本語」でここまで体系化した
テキストは、他に類がありません。
また、本講座ではベトナムの介護人材を育成
している教育機関と提携し、
オンライン実習プログラムが用意されてい
ます。
つまり、理論と実践が十全に用意された
講座なのです。
ここで、前回第1期を受講なさった静岡県
在住のN.H様のご感想をご紹介いたします。
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この講座を受講して、まず外国人介護従事者
の枠組みが5つあること、
外国人介護福祉士に必要な日本語として
「介護の言葉・専門知識・コミュニケーショ
ン・日本の生活知識」の4つの領域があること
など、
「介護の日本語」の対象者を全体的に把握し、
それぞれに必要な指導は何かを知ることがで
きました。
特に印象に残っていることは、講師の先生が
外国人介護従事者が何に困っているかを直接
お聞きになり、
受け入れ施設側にも聞かれて、それらを基に
指導法と留意点を考えられていることです。
それが効果的な指導法に結び付き、実習でそ
れを実感することができました。
教壇実習の前には模擬授業、その前にはグ
ループでの教材研究があり、
その話し合いの中で、問題点を見つけたり、
考えたりしたのが実践にも役立ったと思いま
す。
教壇実習で「ことば」→「専門知識」→「コ
ミュニケーション」とフローで行いましたが、
現場でもこのようにできたら学習者も分かり
やすく、施設でもすぐに使えるのではないか
と思いました。
これから「介護の日本語」の指導にあたられ
る方にはお薦めの講座です。
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ただし、本講座の受講には下記1)、2)の
条件をすべて満すことが必要です。
1)「日本語教師」としての教壇経験がある
方(ボランティア、個人レッスンは除く。)
2)次の3点のいずれかを満たしている方
・「日本語教育能力検定試験」合格
・学士の学位と、文化庁認定の「日本語教師
養成講座(420時間)」の修了
・大学または大学院で日本語教育に関する主
専攻及び副専攻プログラムのいずれかの修
了
また、1人1人丁寧に対応したいという
講師の先生のご要望から、
定員は12名と少人数での開催とさせて
いただきます。
「介護の日本語」は、今後大きな成長
が見込まれる分野です。
「仕事の幅を広げたい。」
「『介護の日本語』をやる気いっぱいの
外国人に教えてみたい。」
という方は、今すぐお申込みください。