行動中心主義の次に来る波。

去る8月28日に、

篠研企画 臼井智美セミナー
「日本語指導が必要な児童生徒に対する
 日本語教育
 -小中高で指導する前に知っておくと
 助かること-」

を実施したのですが、

その時の臼井先生の言葉が今も脳裏から
離れません。

それは、

「日本語教育の方は、学習者の日本語力の
 評価に重点を置いているようですが、

 学校教員は、児童生徒の日本語力を
 伸ばすことに重点を置いているのです。」

これは、まさに日本語教育と学校教育の
教師のスタンスを的確にいい得て妙だと
思います。

確かに、日本語教育の分野はこれまで
国際交流基金の活動を始めとして、

CEFRやCan-Doといった評価尺度の議論が
主だったように思います。

もちろん、それが悪いわけではありません。

日本語教育とて、根本は

「学習者の日本語力を伸ばしたい。」

というのがあり、

そのための1つのステップとして

「学習者の日本語力を正確に把握する。」

というところで、評価尺度の開発という
発想が出てきているわけですから。

その結果、今の日本語教育では

「行動中心主義」

つまり、日本語を使って何をするか、
何ができるか、といったところに
ようやく教育の視点が移ってきた。

今は、そうした局面にあると言える
でしょう。

ただ、この行動中心主義は、考えて
みれば至極当たり前の話で、

そもそも、言葉というのは何かをする
ための情報伝達ツールなわけですから、

言葉の習得そのものに軸足を置いても、
学習者からすれば、

「いや、私の目標は就職することであって、
 日本語学習はそのための手段でしか
 ないんだけど。」

と、認識にずれが生じてしまうわけです。

日本語教師だからある意味し方のない
ことですが、

もしかしたら、今まで日本語教育の枠
内だけで考えすぎていたのかもしれ
ません。

とはいえ、そうすると日本語教師には
ここで新たな課題に直面することにな
ります。

それは、

「では、学習者に求められる日本語行動
 って何なの?」

ということです。

もちろん、これは学習者のタイプ別に
よって大きく異なります。

▼留学生であれば、留学生に求められる
 日本語行動

▼就労者であれば、就労者に求められる
 日本語行動

▼外国人児童生徒であれば、外国人児童
 生徒に求められる日本語行動

▼生活者であれば、生活者に求められる
 日本語行動

これら、すべて違います。

そして、これらに対して日本語教師は、
学習者のタイプ別に彼らの日本語力を
伸ばすための、

教育理念と具体的指導法の獲得が求めら
れつつある。

それがこれからの状況と言えるでしょう。

これが、今の行動中心主義の次に来る
大きな流れだと私は見ています。

逆に、この流れに対応できず、

「私は留学生にしか教えたことがないし、
 今後も変える気はない。」

とか、

「私は初級しか教えたことがないし、
 中級以上は教えるつもりはない。」

とか、

「私は対面式の授業しかしたことがない。
 オンラインレッスンなんて興味ない。」

などと言っていると、

ちょっとした状況の変化であっという間に
淘汰される可能性が非常に高いと言える
でしょう。

つまり、日本語教師としてこれからも
息の長い活動を続けていくためには、

「学習者のタイプごとに、大雑把でも
 いいので、基本的な指導理念と具体的
 指導法を一通り身につけておく。」

ということが、極めて重要だと思うのです。

なので、私篠崎は、セミナー主催者という
立場をフル活用し、

さまざまな分野で活躍している専門家の
方をお招きし、

▼外国人児童生徒であれば臼井先生。

▼ビジネスパーソンであれば、小山先生、
 工藤先生、長崎先生、村崎先生

▼「介護の日本語」であれば、三橋先生、
 丸山先生

▼ベトナム人学習者であれば、金村先生

▼在留資格全般は村崎先生

▼さらに、確定申告は蔵前先生

と、要は私篠崎のインプットの場を最大限
設けているのです。

つまり、セミナーは突き詰めると私篠崎の
学びの場なのです。

ただ、それだけではあまりにももったい
ない。

できるだけ多くの方にもパッケージで
ご提供することで、

現状のコロナ禍であっても、したたかに
活動し続けられる、

しなやかで力強い日本語教師を目指して
いただきたい、

ということでご提供しているのが、

【篠研の日本語教師力 大躍進年間プログラム】

篠研の日本語教師力 大躍進年間プログラム 

なのです。

なので、これは単に大躍進するだけでなく、
ずっと飛行し続けられる日本語教師をも
目指しています。

これからは、今まで以上に、

「どんなタイプの学習者であっても、
 しっかり日本語力を伸ばせる教師」

が強い時代。

私はそう確信しています。


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