いいコンサルは、クライアントを●●●する。
前回、いいコンサルか否かを判断する
たった1つの方法として、
「あとは自分で考えてください。」
と言うかどうかであるというお話を
しました。
これは、非常に重要かつだれでも判別
できる試金石です。
ですので、コンサルを受けた時に、
「この講師は、この言葉を口にするか
否か。
するとすれば、どのタイミングで口
にするか。」
というのを、よーーく観察してください。
口にした時点で、その講師はダメ講師。
早い段階で口にしたら、ほぼ詐欺です。
で、今回はその続き。
コンサルティングの理想形は、
「クライアントがコンサルタントの提案
通りにしないこと。
その上で、問題解決ができるようにな
ること。」
このように言うと、
「結局コンサルタントの提案が却下された
わけだから、これこそ詐欺ではないか。」
と思われるかもしれません。
ですが、それがまったく違います。
なぜなら、コンサルタントの役目は、
「クライアントにさまざまな解決策を
提案し、ご本人が見えていない世界
をお見せすることによって、
クライアントの脳を巣食う【思考の檻】
から解放し、
思考の幅、視野、視座を一気に広げる
お手伝いをすること。
その結果、クライアント自ら最適解、
最善手を生み出せる状態にして差し
上げること。」
だからです。
そもそも、クライアントはいくら考えても
いい解決策が浮かばない、
万策尽きて私のもとにやってくるわけです。
その一番の原因は、本人すら意識できない
【思考の檻】
に捉われているから。
いわば、視野狭窄の状態です。
相談に来てはいるものの、
「解決策なんてないんじゃないか。」
半ばそんな勢いで来訪されるわけです。
一方、私はクライアントが陥っている
【思考の檻】に捉われていません。
「視野さえ広げれば、視座さえあげれば
どんな問題でも決策などいくらでも
ある。」
というのが思考の前提です。
双方の視野・視座に大きなギャップがある
わけですね。
これを私は、インフォメーションギャップ
ならぬ、
【ビジョンギャップ】
と呼んでいます。
そういう中で、クライアントの悩みや、
現在置かれている状況をつぶさにヒアリング
しながら、
「だったら、こういう考え方もあるんじゃ
ないですか。」
「むしろ、こう考えれば、こんな選択肢も
あるんじゃないですか。」
「こうすれば、もっと楽になるんじゃないか
と思いますが、いかがですか。」
と、考え得る限りのソリューション(解決策)
を、これでもかこれでもかとご提案する。
そうすると、クライアントの方も
「なるほど、そんな考え方もあったか!」
「確かに、今まで妙な思い込みをしていた
のかもしれない。」
「そのアイデアは今まで見えていなかった。」
と、どんどん【思考の檻】にひびが入り、
次第にその折から解放され、
さらに、視野もどんどん広がり、視座も
どんどん高まっていくわけです。
そうすると、今度はどうなるかというと、
クライアント自ら、
「だったら、こんな解決策もあるんじゃ
ないか。」
「篠崎はこれこれこんな解決策を提案
してきたが、
もう少しこうアレンジしたら、もっと
いいんじゃないか。」
と、自由闊達にアイデアを出すようになる
のです。
これが理想の状態です。
もちろん、私は最適解、最善手と思って
さまざまなご提案をさせていただきますが、
とはいえ、それはあくまでもクライアント
のヒアリングに基いて出したもの。
クライアントの悩みや現状を100%聞き出す
ことは物理的に不可能ですし、
クライアントの現状認識のバイアスや言語
化能力の問題もあります。
なので、一番いいのはクライアント自身が
改めて現状を認知補正をしながら再認識し、
最も納得できる実現可能な解決策を生み出
すことなのです。
このようにクライアントをエンパワーメント
することが、
コンサルタントの最も大きな役割であると
私は認識しています。
こうした形でお手伝いさせていただいている
ので、
コンサルティングが終わるころには、
皆さん、とても晴れ晴れとした表情に満た
されるんですね(^_^)
私のこの哲学に共感いただき、かつ
「自分ではどうにも解決できない悩み
がある。
もしかしたら、【思考の檻】に閉じ
込められているのではないか。」
と思われるのであれば、
一度、個別コンサルティングを受けられる
事をお勧めします。
晴れ晴れとしますよ(^_^)
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