学習者から選ばれる教師になるには(その1)
コロナ禍が2年以上も続いたことにより、
オンラインレッスンがかなり一般的に
なりました。
日本語学校に留学生が戻りつつある今、
対面式授業も復活してきていますが、
それでもオンラインレッスン市場は
今後も残り続けるでしょう。
日本語学校で勤めつつ、オンライン
マッチングサイトに登録して、レッスン
の経験も積むというのが、
リスクヘッジという点から考えても
いい方法だと思います。
ただ、SNSを見ていると、
「学習者からなかなか指名が来ない。」
「やっとレッスンを獲得しても、
時給300円で心が折れそう。」
「いつ学習者に切られるか不安だ。」
というコメントをよく見ます。
マッチングサイトを介したオンライン
レッスンでは、
日本語学校勤務にはない【集客】という
課題があるわけですね。
これはなかなか大変な課題です。
上手く集客ができなければ、仕事が
こないわけですから、
常に不安な日々を過ごさなければ
なりません。
収入が得られないどころか、
日本語教師になるために使った費用を
回収することすらできなくなってしま
います。
逆に、集客に困らない、常に学習者に
選ばれる体制ができれば、
単に収入が増えるだけでなく、
自分でレッスン料を決めることも、
自分のサービスにあった学習者を
選ぶこともできるわけです。
では、そのためには何が必要なのか。
それは、
1.自分の得意分野を活かしつつ
2.学習者のニーズ・需要がありなが
ら、
3.まだ多くの日本語教師が参入して
いない、
そんな分野をいち早く見つけ、その
分野に旗を立てることです。
そして、その分野の専門家として
徹底的に知識とスキルを磨くことです。
そうすることで、他の日本語教師と
圧倒的な差別化をする。
そして、
「●●の分野といったら▲▲先生だよね。」
という認知を学習者の脳内に植え付ける。
これしかありません。
腹をくくってここに飛び込んで行か
なければ、一生涯
「学習者からなかなか指名が来ない。」
「やっとレッスンを獲得しても、
時給300円で心が折れそう。」
「いつ学習者に切られるか不安だ。」
という悩みを持ち続けなければならない
ことになるわけです。
このように言うと、
「うわ、私にはとても無理。」
と思われるかもしれませんが、
案外そうでもありません。
1.自分の得意分野を棚卸する。
2.他の日本語教師はどんなことを売りに
しているのか調べる
3.既存のサービスでカバーできていない
分野をリストアップする
これを1つ1つ丁寧にやっていけば、
候補となる分野の2つや3つは見つかる
のです。
実は、先にあげた
1.自分の得意分野を活かしつつ
2.学習者のニーズ・需要がありなが
ら、
3.まだ多くの日本語教師が参入して
いない、
そんな分野を調べ、分析することを、
マーケティング用語で【3C分析】と
言います。
この3C分析をある程度手間暇かけて
きっちりやれば、
オンラインレッスンにおいても、
学習者から選ばれる確率が格段に
上がり、
【行列ができる日本語教師】
になることも不可能ではないのです。
これから、何回かにわたってより
詳しく解説していきますね。