2年待たされた学習者の教師への期待値を想像する。
下の「日本語教育ニュースフラッシュ」でも
ご案内している通り、本日から留学生の
入国手続きが始まりますね。
◆外国人の新規入国 段階的に緩和へ オンライン
申請手続き始まる:NHK NEWS WEB
https://bit.ly/3pqkVPc
留学生にしてみれば、やっとやっと留学が
叶ったといった気持ではないかと思います。
(その喜びたるや。)
今までオンラインで、PCのモニターや
スマホ画面の枠の中でしか学べなかった
のが、
クラスメートといっしょに教室というリアル
な空間、
そして、日本人の日本語教師から直接日本語
が学べる。
そりゃ一気にテンションが上がることで
しょう。
もちろんそれは、ごく一時的なものかも
しれません。
適応曲線(Uカーブ)で言えば、最初の
ハネムーン期。
日本での生活を送るにつれて、さまざまな
カルチャーショックを経験し、
加えて、慣れたオンラインレッスンから
対面式授業への不適応も重なって、
徐々にテンションが下がっていく。
おそらく多くの学習者はそうした曲線を
辿っていくだろうと私は考えていて、
少なくともそのための心の準備だけはして
おこうと思っている次第。
ただ、それ以上に気をつけたいと思って
いるのは、
【自分の授業が、彼らのテンション低下の
原因には絶対になってはいけない。】
ということ。
いやそれどころか、
【彼らのテンション低下を食い止め、
テンションアップの起爆剤となる
ような授業。】
をミッションとすること。
具体的には、
母国でのオンラインレッスンではどうしても
上手くできなかった課題、
例えば日本語の発音がみるみる改善していく
ような授業を実践。
自分の苦手分野がみるみる改善していけば、
学習者のテンションも上がるというものです。
ただ、これを実現するためには、私自身が
指導スキルを上げなければならない。
せっかく今まで苦労して、やっと来日
できたのに、
「こんな授業なら、母国で受けていた
ほうがまだまし。」
なんて思われたら、最悪ですから。
そこで私は、この3月を「学び月間」と
位置付け、
3月19日には、
篠研企画 金村久美オンラインセミナー
「ベトナム人学習者に対する発音指導の
ポイント」
同月21日には、
篠研の日本語の教え方セミナー
「日本語能力試験N2対策指導法
-科目別指導のポイント-」
さらに、同月27日には、
篠研の日本語の教え方セミナー
「日本語能力試験N3対策指導法
-科目別指導のポイント-」
を企画し、インプットとアウトプットを
最大化して、強制的に学びの機会を作って
いるのです。
セミナー開催で一番学んでいるのは、
何を隠そう主宰者である私篠崎です。
何と言っても皆勤賞ですので(^_^)
学び、学び、学び。
どんな時であっても、決して学びを
止めないのがプロの日本語教師。
仕事があるときは勉強するが、
仕事がなければ何もしない、
では、単なるアマチュア、素敵な趣味
のレベルです。
こうした私の姿勢に共鳴共感していただき、
「やはり学習者のためにも、教師は常に
学び続けなければいけない。
そうでなければ、プロ教師とは言えないし、
学習者にも申し訳ない。」
と思われる方にだけセミナーにご参加いただ
ければそれでいいと思っています。
無料や1000円、2000円程度で得た知識で、
しかも趣味レベルのマインドで教壇に立った
ところで、
数十万、どうかすると100万円以上自己投資
して来日した学習者の目をごまかすことなど
到底できないと、
25年の教師生活で骨身に染みていますので。