日本語教師向けセミナーを企画してみる(その2)
前回からのシリーズ。
日本語教師向けセミナーは、
あくまでも私篠崎の感覚ですが、
学習者向けのサービスを構築する
よりかなりいいです。
もちろん、
「いや、私は学習者と交流する方が
楽しい。」
というご意見があるのも十分承知
していますし、
そうした考えを否定するつもりは
ありません。
このあたりは、好みにもよるかな
と思います。
というわけで、今回は、その「いい」
理由をご紹介いたします。
主な理由は、以下の3つです。
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理由1:日本語が通じる。
理由2:日本語レッスンより高単価な
サービス提供が可能。
理由3:マーケティングしやすい。
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まず、日本語が通じるというのは、
これほど楽なことはありません。
顧客の悩みも聞けばわかりますし、
コミュニケーションもとりやすい。
顧客のニーズに合ったサービスが
作りやすければ、
サービスの改善も比較的スムーズ
です。
教育という点から言えば、学習者と
は、「日本語が通じにくい」
というところが面白いところでは
あるわけですが、
ことビジネスという点から考えれば、
「日本語が通じる」というのはとても
大きいです。
次に、日本語レッスンより高単価な
サービス提供が可能について。
もちろん学習者によっては、高単価な
サービス提供も可能ではあるのですが、
一般的に考えると、やはり日本語教師
向けのセミナーのほうが高単価にしや
すいと言えます。
ただし、同業者を相手にするわけです
から、彼らを納得させるだけのコンテ
ンツでなければ成り立ちません。
このように言うと、
「経験の浅い私なんかじゃ無理。」
と思われるかもしれません。
ですが、決してそんなことはありません。
例えば、
「会話授業でなにか教師向けセミナーを
開いてみたい。」
とします。
そしたら、まずは日本語会話に関する
教材や専門書をアマゾンで検索して
どんな本があるか見てみる。
そうすると、思いのほか、たくさんの
教材があることに気がつくでしょう。
そこで、テーマを絞ってみる。
例えば、
▼初級者向けのロールプレイ、とか
▼ビジネスマン向けのビジネス会話、とか。
そして、絞ったテーマに関する教材や専門
書を20冊ぐらい購入して、ひたすら読書。
そうすると、だいたい共通項が見えて
きます。
次に、今度は絞ったテーマに関する論文を
ネットで検索して調べて、ダウンロードし
て、ひたすら読書。
そうしてひとまず十分な情報収集ができた
ところで、テーマに関する授業アイデアを
考える。
そして、それを自分の授業で試してみて
うまくいかなかったところを改善する。
改善を何回か重ねてみて、だいたい
固まったと思ったら、それをセミナー
で披露する。
このような感じです。
ポイントは、
「テーマを極力絞り、そのテーマの
専門家になること。」
そうすれば、多少経験が浅くても
受講生を納得させるセミナーを開催
することができるのです。
最後に、マーケティングのしやすさに
ついて。
マーケティングをさらに分解すると、
・顧客のニーズ調査・分析
・競合調査
・集客方法
・アフターフォロー
などがありますが、こうした調査も
日本語をベースにできるので、とても
楽です。
そもそも、私達自身が日本語教師な
わけですから、
自分自身が日ごろ悩んでいることが
そのまま顧客のニーズに繋がるわけ
ですね。
競合調査も、各媒体の「セミナー情報」
を見れば、どんなセミナーが開催されて
いるか一目瞭然。
これと同じことを学習者向けサービスで
やろうとしたら本当に大変です。
まず言葉の壁を突破しなければなりま
せん。
さらに、その国のマーケティング状況を
理解する必要もありますし、
場合によっては、通訳が必要だったり、
相手と連絡が取りにくかったりします。
以上のことから、日本語教師向けセミ
ナーがお勧めなんですね。
詳しくは、サロンでも解説しています
ので、ご興味のある方はぜひご参加く
ださい。
篠研サロン-ビジネス実践部