なぜ、会話の授業はやりにくいのか。
多くの日本語教師、特に教師歴が浅い
教師の方から、よく、
「会話の授業が苦手。」
「会話の授業は、どうやったらいいのか
わからない。」
というご相談を頂きます。
何を隠そう、私篠崎もかつては会話の
授業が苦手でした。
そもそも、私が日本語教師になった
25年前というのは、
今ほど会話教材があったわけでもなく、
会話の指導法を教えてくれる先輩教師も
いませんでした。
なので、ただただ試行錯誤。
そして、失敗ばかり(>_<)ミンナ、ゴメン
で、そんな私の経験や、ご相談いただく
先生方のお話を聞いてみると、
多くの方に共通する
「会話の授業がやりづらい理由」
が見えてきました。
それが、以下の5項目です。
(1)会話が全然盛り上がらない。
(2)結局機械的な文型練習。文型使用が
目的の非現実的な活動
(3)気がついたら、モデル会話を読んでる
だけの白けた授業。会話の先が読めて
しまう。
(4)私はアドリブ利かないし、そもそも私
自身、話すのが苦手。
(5)試験での評価が難しい。
__c23__さんも1つや2つは当てはまる
のではないでしょうか。
ちなみに、かつての私はすべて当てはまっ
ていました。(特に(4)。致命的(>_<))
確かに、こんな授業では苦手意識を持つ
のも仕方ないですね。
とはいえ、このままでは、永久に会話授業
が苦手なままです。
この5項目を何とかして克服したい。
そして、学習者い楽しくて学びの多い
会話授業を提供したい。
そう思いませんか。
そこで、私は、先の5項目がどうなれば
いいのかを考えました。
出来るかどうかは、ひとまず横に置いて
おいて、まずは理想形を考えたわけです。
ここはとても大事なことで、
「出来るかどうか」かから考えたら、
100%「出来ない」という結論になって
思考が詰んでしまいます。
そりゃそうですよね。
出来ないから悩んでいるわけなので(笑)
で、私なりに考えた結果が以下です。
(1)会話が全然盛り上がらない。
→ ドッキリ感、ワクワク感を演出
する。
(2)結局機械的な文型練習。文型使用が
目的の非現実的な活動
→ さまざまな表現を含んだ現実味の
ある活動。
(3)気がついたら、モデル会話を読んでる
だけの白けた授業。会話の先が読めて
しまう。
→ 頼るべきはテキストではなく、授業
パターン。
(4)私はアドリブ利かないし、そもそも私
自身、話すのが苦手。
→ 会話授業を極力パターン化、アドリ
ブ要素を排除。
(5)試験での評価が難しい。
→ 客観性の高い評価基準と運用しやす
い試験形式。
どうしたらこうなるのか、この段階では
まだわかりません。
ですが、
▼ドッキリ感、ワクワク感を演出でき、
▼現実味のある活動で、
▼白けることのない授業パターンを確立し、
▼アドリブが苦手な私でも実践でき、
▼より正確で運用しやすい評価(=テスト)
が実施できる。
そんな会話授業なら、むしろ
「ぜひやってみたい!」
と思うのではないでしょうか。
こんな授業なら、学習者は間違いなく
【前のめり】に取り組むはずです。
そこで、私は
「どうしたら、こんな理想的な授業が
できるだろうか。」
と考えた挙句、
ロールプレイをベースにした活動を
考えました。
そして、それを授業でやってみた
ところ、
案の定、学習者はみな、活発に、前の
めりに活動に取り組んだのです。
これ以来、私は会話の授業が得意技
の1つになりました。
「この方法を、1人でも多くの
会話授業が苦手な方に届け、
会話の授業が得意になってほしい。」
そういう思いで、企画したのが下記セミ
ナーです。
「会話の授業が苦手。」
「会話の授業は、どうやったらいいのか
わからない。」
という方は、ぜひ本セミナーにご参加
ください。
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