仕事が途切れない人だけ知っている3C分析とは。
「コロナになって、仕事がなくなった。」
「オンラインレッスンを始めたものの、
なかなかうまくいかない。」
そんな方、多いのではないでしょうか。
「いろいろな勉強会やセミナーに参加したり、
専門書を読んで知識やスキルを磨いている
のだが、なかなか実を結ばない。」
そんな方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、勉強会やセミナーに参加したり、
専門書を紐解いて、知識やスキルを磨く
ことは日本語教師としてとても重要です。
私も日々、いろいろな分野のセミナーに
参加しては、
「日々成長、日々成長」
と自分自身に言い聞かせています。
ですが、
勘違いしてはいけないのは、
日々の授業は、勉強会やセミナーで得た
ネタを披露する場ではないということ。
授業はあくまでも、
学習者(あるいはクライアント)の
日本語の悩みを解消して差し上げる場
なんですね。
ここをちゃんと押さえていれば、
コロナだろうと、何だろうと、
常に目の前に習者の行列ができている
のです。
ところで、皆さんは、3C分析という
のをご存知でしょうか。
「えっ、そんなの養成講座で教えて
もらってない。」
はい、これは日本語教育の専門用語
ではありません。
マーケティングの世界でよく使われる
用語です。
(というか、そもそも日本語教師の
知識だけで日本語教師で生きて
いけるわけがない。)
3C分析とは、
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企業のマーケティングなどにおいて、
顧客(Customer)、競合(Competitor)、
自社(Company)の観点から市場環境を
分析し、経営戦略上の課題を導く分析
ツールのひとつ
-wikipedia
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このように言うと、
「それは企業の話。一日本語教師には
関係ない。」
と思われるかもしれません。
ですが、これが大いに関係あるのです。
例えば、あなたがオンラインレッスンを
始めるとします。
その時、顧客である学習者がどんなレッ
スンを求めているか、事前に調査します
か。
「いや、事前にそんなことは決めない。
私を指名した学習者の言われるとおりに
レッスンをするだけだ。」
もしそうだとしたら、あなたは自ら
自分の価値を下げていることになります。
考えてみてください。
もし、あなたが自分の腕時計の修理を
頼むとして、
何でも屋に頼みますか、それとも、
時計専門店に頼みますか。
ちゃんと直してもらいたいなら、
多少修理費が高くても、時計専門店に
頼むでしょう。
もし、何でも屋に頼もうという人が
いたら、その理由は99%安く済ませたい
からです。
違いますか。
翻って、
事前に自分の専門性を出さずに
何でもやります的にレッスンを
始めるのは、
先の何でも屋と同じなんですね。
自ら自分を安く売っているのです。
だから、事前に自分の専門性を謳った
方がいいのです。
では、専門性を立てれば、それで
いいのかというと、決してそうでは
ありません。
顧客のニーズのないところに旗を
立てても、客は来ない。
だから、どんな内容のレッスンを
求めているのか、
どんなレッスンなら多少高くても
受けようと思うのか、
徹底的に顧客(=学習者)に聞く
必要があるのです。
逆に、顧客である学習者に徹底的に
ヒアリングをして、
多少高くても受けたいと思うような
ニーズをつかんでしまえば、
そのサービスをその学習者の目の前に
だせば、自然と売れるはずなので、
勝手に行列ができるのです。
。。。とこうなればいいのですが、
残念ながら、顧客分析だけでは、
こうはいきません。
必要条件ですが、十分条件ではない
のです。
長くなりそうなので、続きは次回に。