“好き”を仕事にするためには(その1)。
8月15日放送、『日曜日の初耳学』より。
ゲストは、モーニング娘。を生んだ
アーティストプロデューサー、つんく♂。
インタビューアーは、林修。
デビュー当時のつんくは、同期の
Mr.Children・桜井和寿に先を越され、
その天才の華々しい活躍ぶりに、
日々悔しい思いをしていた。
「自分は、何の才能もない凡人。」
デビュー当時からそう自覚してい
たつんく♂は、
どうしたら天才に勝つことができるか、
必死で考えた。
そこで、つんく♂は
「天才が一生に1曲、天才的な曲を
生み出す能力を持っているなら、
僕は、毎日1曲仕上げる力をつけ
よう。」
そう決意し、来る日も来る日も曲作りに
励んだ。
とはいえ、もともとつんく♂は、すら
すらと曲が作れるタイプではなかった。
しかし、数をこなさなければ天才桜井
には勝てない。
そこで、「シングルベッド」が生まれる
辺りから、
いろいろなパターンで歌詞を書くことに
した。
「シングルベッド」以前の曲は、歌詞も
せいぜい2パターンほどしか作らなかっ
たが、
「シングルベッド」では、50パターン
以上の歌詞を作り、
その中からいいフレーズを選び抜いて
歌詞を作った。
こうして生まれた「シングルベッド」が
ミリオンセラーになったのは、周知の
とおりである。
こうした「数をこなす」という体験が
のちにプロデューサーとしてヒット曲を
生み出す基盤となった。
◆ ◆ ◆
番組の詳細はこちら。
つんく♂、好きを仕事にするために
必要なことを伝授
https://dogatch.jp/news/tbs/101476/detail/
人は得てして、「効率的」とか「要領
よく」という言葉を使って、
最小の努力で最大の効果を求めようと
するものです。
しかし、人並みの努力をして人並み
以上の結果など、
よほどの天才でもない限り、出せよう
はずがありません。
まわりの人と同じように勉強して、
合格率20%台の検定試験に合格できる
わけがありませんし、
定時になったら仕事を切り上げ、
世間が休めば自分も休むような教師に、
(過重労働を推奨しているわけでは
ありません。念のため。)
学習者が行列をなすはずなどない
のです。
逆に、人並み外れた結果を残す人は、
人の見えないところで、延々と続く
途方もなく泥くさい努力、
量稽古をひたすら続けているのです。
だから、仕事に迫力が生まれるし、
結果が出るのです。
ただ、一般の人には、そんな内側の
ことが見えないから、
「天才」
という安易な言葉で片づけられている
にすぎないのです。
まずは、圧倒的な量をこなす。
そこを外しては、何もモノにはなりま
せん。
一定期間、寝食忘れて没頭没入し、
途方もない圧倒的な量をこなさなければ、
その仕事を心底好きになることすら
できないのです。