給与所得と事業所得の二刀流がお勧め、という話。
日本語教師として、より安定的に
仕事をし、
より豊かな収入を得ていきたいのであ
れば、
給与所得と事業所得の二刀流を目指さ
れるといいでしょう。
給与所得とは、有体に言えば、日本語
学校など、勤め先からもらう給料のこ
と。
専任・非常勤で話が変わってきますが、
毎月一定の収入が入ってくるということ
ほど、生活に安定をもたらすものはあり
ません。
だから、物心両面で安定した生活を
確保したいのであれば、
まずは、どこかの教育機関に就職して、
毎月しっかり給与所得を得る体制を
作ることが大切です。
ただし、給与所得にも難点があります。
それは、昇給率が低いことです。
どんなに頑張って仕事をしても、
それに伴って給与所得がどんどん
上昇するわけではありません。
例えば、
「あの素敵なバッグ、ちょっと高価
だけど欲しいなぁ。」
と思っても、
「う~む、今の給料じゃ無理。」
という話になってしまうわけです。
また、給与所得だけに頼った家計と
いうのもリスクがあります。
他に収入源がないわけですから、
もし解雇されたら、一気に窮地に
追い込まれます。
また、解雇されないために、勤務先
から無理な仕事を頼まれても、
断れないということもあるでしょう。
どうしても、経済的に弱い立場に
立たされてしまいがちなのです。
そこで、私が提案するのが、
「給与所得の上に事業所得を積み
上げる。」
という発想です。
事業所得を積み上げるとは、簡単に
いえば、自分で事業を始めるという
ことです。
こういうと、
「えっ!いきなり会社を作るなんて
わたしにはとてもできない。」
と思われるかもしれませんが、
いきなり会社を作る必要はあり
ません。
最初は、事務所なし、名刺なし、
パソコン1台、在宅ワークの個人
事業から始めればいいのです。
例えば、
月に1回、自分主催のZOOM勉強会を
有料で開いてみるとか、
授業アイデアをレポートにして、
数百円で売ってみる、とか。
そうやって、努力と工夫で事業を
拡大していけば、
月数十万、数百万の収入も決して
夢ではありません。
ただし、事業所得にも難点はあり
ます。
まずは、最初はいくら努力しても
収入には繋がらないこと。
ビジネスモデルを一通り構築し、
集客から収益化までの道筋が
できなければ、
当然収入はありませんし、
ビジネスが軌道に乗るまでには、
膨大な試行錯誤が必要です。
また、一旦軌道に乗っても、
時期や市場の流れによって、収入も
大きく変動します。
つまり、基本不安定なのです。
しかし、それでもやる価値は十分ある。
なぜなら、収入を増やすチャンスを得る
だけでなく、
自分で人生をコントロールする喜びを
得ることができるからです。
以上のことから考えると、
日本語教師として、より安定的に
仕事をし、
より豊かな収入を得ていくためには、
給与所得の安定性と事業所得の爆発力
の両方を持つ体制をつくることが有効
であると、お伝えする次第。