キャリア設計は点から線へ、線から面へ。
前回の続き。
今のようなコロナの状況を機に、
「本当は、自分は何をしたかったのか。」
について考え直してみてはいかがでしょうか。
そうすると、必ずしも日本語教師に固執
する必要はないと思えてくるのではない
かと思います。
これは決して日本語教師を諦めろというわけ
ではなく、
日本語教師を維持しながら、他のキャリアも
チャレンジしてみてはいどうか、ということ
です。
日本語教師だけに頼った人生だと、日本語
教師がダメになった時に全部だめになって
しまうというリスクがあります。
また、たった1回の人生、日本語教師しか
知らずに一生を終えるのは、逆にもったい
ない。
私が尊敬する経営者小島幹登(こじまみきと)
氏にこんな話があります。
「多くの人は、キャリアで勝負する時、
『自分は●●士』だとか、『自分は
●●が専門』だとか、とにかく1つの点で
勝負しようとする。
そして、その点を大きくすることばかり
考える。
でも、それじゃ勝てない。
そうじゃなくて、大事なことは点を大きく
することではなく、点を2つ持つこと。
すなわち、専門性×専門性。
点と点を結んで線にすれば、人材として
のバリューは一気に上がる。
そして、さらに点を3つ、すなわち専門
性を3つ持つと面になる。
専門性×専門性×専門性
例えば、
営業ができる×財務もわかる×英語ができる
こんな人材はめったにいないから、市場では
唯一無二の存在になることができる。」
確かに、専門を複数持っていれば、それだけ
キャッシュポイントが増えるわけですから、
経済的にも安定します。
加えて、複数の専門性を掛け算すれば、
人材としての独自の価値を打ち出すことも
できますね。
例えば、私の場合、日本語教師という顔を
持ちながら、
一方で、会社経営者という顔も持っていま
す。
つまり、会社経営ができる日本語教師。
日本語教師だけなら、全世界で11万人ぐらい
いますが、
うち会社経営をしている教師となると、
その数は一気に減ります。
ましてや、このコロナ禍で黒字決算を出した
となれば、
「その秘密を知りたい。」
と思う方は多いはずです。
かくして、
篠研サロン-ビジネス実践部
https://www.kanjifumi.jp/salon/
というサービスが成立し、価値提供ができる
というわけですね。
さらに、もう1つの専門性が加われば、
さらに大きな価値提供ができるはずです。
(目下、株式投資にチェレンジ中。)
このように言うと、
「日本語教師をやるだけでも大変なのに、
さらに専門を作るなんて無理。」
という方もいらっしゃるかもしれません。
でも、前職のある方ならそれも十分立派な
専門性です。
例えば、今年1月24日に山本久美先生の
「ビジネス日本語を教えるにあたって
押さえておきたいビジネスマナーの基本」
セミナーを開催しましたが、
山本先生の前職は航空会社のCA。
CAと言えば、社員研修でごりごりにビジ
ネスマナーを叩き込まれるビジネスマナー
のプロ中のプロ。
日本語教師×ビジネスマナー。
だからこそ実現したセミナー企画だったん
ですね。
また、子育て経験も立派なキャリアです。
日本で生活する外国人ママを助けることが
できるでしょう。
仕事は親切。
【キャリア設計は点から線へ、線から面へ。】
ご参考になさってください。
追伸
ちなみに、冒頭でご紹介した村崎加代子
先生は、
日本語教師×日本語学校経営×行政書士
です。
すごいですね(^_^)