得られる機会は得られるときに躊躇なく

冒頭でも述べましたが、私が経営の師
と仰ぐ先生が、昨日急逝なさいました。

まだ、62歳という若さです。

あえてお名前は伏せさせていただきますが、
経営者であればだれでも知っている、非常に
有名な方です。

私は、10年以上前、つまり篠研を起業する
前からその先生の書籍を読み漁り、

500回以上に及ぶポッドキャストを何度も
繰り返し聞き、

有料音源・有料動画を毎月買っては聞いて、
経営のイロハを学ばせていただいていました。

また、半年ほど前から経営者向けに開設
された塾（オンラインサロン）にも、
第１回から参加していました。

月２回のグループコンサルでは、毎回
私の質問を取り上げていただき、

的確かつ俯瞰的視野からのアドバイスを
いただいていました。

会費が月額１万円と、金額自体は決して
安い買い物ではありませんでしたが、

そのクオリティの高さは、料金をはるかに
超えるものでした。

そして、

「篠研をこれからますます発展させたい。
そのためにこの先生についていこう。」

と意を固めた矢先の訃報でした。

幸い、この塾は後継の講師の方が決まっ
ており、

その方も大変すばらしい方ですので、
私は塾生を続けるつもりです。

先生の訃報は私にとって大変なショック
だったわけですが、

ただ１つよかったと思うのは、会費の
高さに躊躇することなく、開塾当初から
参加した、ということです。

これまで、10回近くZOOM越しに直接コン
サルを受けさせていただきました。

また、毎月出される経営レポートにも
私の質問に対して、グルコンとは別の
切り口でアドバイスをいただいていま
した。

通常であれば、（あくまで風の噂ですが）
１時間で60万円ぐらいのコンサルフィーの
先生から、

たった１万円で毎月のように直接コンサル
を受けることができたのです。

おそらく、取り上げられた回数は、塾生
の中でもトップクラスです。
（ほぼ毎回質問を送っていたので。）

そして、頂いたアドバイスを実践すると
どんどん事業が改善されていったのです。

この経験は、私にとっては何物にも代え
がたいものです。

もし、あの時

「１万円、高っ！」

といって、入塾することを躊躇していたら、
その先生の、目の覚めるようなコンサルを
受ける経験は得られなかったでしょう。

そして、

「どんなにがんばっても、経営なんて
ここまでがいいとこ。」

と、自分に適当に見切りをつけていた
かもしれません。

そんな自分の中の壁を、その先生は鮮やか
に打ち砕いてくださったのです。

ただ、もうその先生のコンサルを受ける
ことはできません。

人はいつ何時、どうなるかわからない。

そう思うと、

「得られる機会は得られるときに躊躇なく」

を改めて肝に銘じた次第です。

かつての私は、何かをしよう、あるいは、
何かをしたいという時に、

▼でも、時間がない。
▼でも、つてがない。
▼でも、お金がない。
▼でも、勇気がない。
▼でも、体力がない。
▼でも、自信がない。

と、やらない理由を探しに回っていました。

そうすることで、

「自分には確かに高い志がある。
でも、それができないのは、
志以外の条件が整っていないから。
自分は悪くない。」

と、何もしないで、ただ自分の中の小さな
自尊心を満たして満足していたのです。

ですが、ある時、それは自分に対する欺瞞
以外の何物でもないと気づき、

▼思い立ったが吉日
▼善は急げ
▼四の五の言わずに即行動

を自分へのキャッチフレーズに、その時、
その時、やれるだけのことを精一杯やって
きました。

その甲斐あって、皆様ともこうしてメールを
通じて出会うことができたわけです。

「得られる機会は得られるときに躊躇なく」

もし、皆さんが何かをしよう、何かをやりたい
と思いながら、

何らかの理由で躊躇なさっていることがある
としたら、

「その機会が今日限りで、明日以降いくら
お金を積んでも得られないとしたら。」

さらに、不謹慎な言い方をあえてすれば、

「自分自身、その状態で明日死ねるか。」

と自問自答してみてはいかがでしょうか。

そうすれば、おのずと答えは出てくるのでは
ないかと思います。