ほとんどのタイプの学習者に通用する指導スキル。
このコロナ禍の中、指導した学習者の
バラエティが広がったという日本語
教師の方は多いのではないでしょうか。
これまでは、特定の日本語学校に勤務し、
そこでは、進学予定の留学生にしか教えて
いなかった、
しかも、特定のレベルや科目しか教えて
いなかった、という方が、
今回のコロナ禍で、コマ数が減ったり、
あるいは、自宅待機を命ぜられたりで、
勤務校外の学習者を相手にオンライン授業
をすることになった。
しかも、自分を指名する学習者は、進学
目的の学習者はもとより、
ビジネスパーソンや、主婦、中高生、
児童生徒などなど。
また、学習者のニーズも、
「単なる話し相手になってほしい。」
から、
「論文添削をしてほしい。」
まで、無限に近い幅広さ。
皆さんの中には、
「学習者の要求がいろいろあり過ぎて、
授業準備が追いつかない。」
という方もいらっしゃるかもしれません。
これだけ急激な変化なわけですから、
そう思われるのは当然です。
もちろん、学習者の多様なニーズに応える
よう、教師として日々研鑽を続け、
指導の幅を広げる、指導の引き出しを
増やすということは非常に大切です。
しかしながら、それはそれで相応の
知識や経験値の積み重ねが必要で、
一朝一夕にできるものではありません。
一方で、全く逆のアプローチで勉強
なさるのもお勧めです。
逆のアプローチとは、学習者の個別の
ニーズに応えるための勉強ではなく、
ほとんどのタイプの学習者に通用する
指導スキルを身につけるというアプ
ローチです。
具体的には、
「授業中の学習者とのコミュニケー
ションスキル」
を身につけるということです。
そもそも言語というのは、コミュニケー
ション手段なわけですから、
その根本的な部分が改善・向上されれば、
授業はかなり快適なものになるのです。
実際、授業がうまくいかなかった方の
話を聞くと、
「あれだけ説明したのに、分かってもらえ
なかった。」
「何度言っても、理解してくれない。」
といったご意見をたくさん頂戴します。
これらはすべて、指導内容云々というより
コミュニケーションの齟齬が主な原因。
そして、こうしたご意見をいただく方の
授業スタイルに共通しているのは、
「説明型の授業」ということ。
しかし、これでは授業はなかなかうまく
進まないことが多い。
なぜなら、説明型の授業は教師主体だから
です。
そして、この授業には学習者の理解度の
確認が難しいという欠点もあります。
そこで、私が推奨するのが「質問型授業」
です。
質問型授業というのは、学習者への質問を
コミュニケーションのベースに置き、
学習者からの反応によって、指導内容の理解
度を把握し、授業の進度を調整していく指導
スキルです。
また、学習者の発言が多くなりますので、学
習者の満足度も高い。
さらに、質問する側がコミュニケーションの
主導権を握れますので、授業コントロールも
やりやすいです。
もちろん、どんな学習者にも対応可能です。
私自身、質問型授業を普段の授業で実践して
いますが、
何よりいいなと思うのは、学習者とのラポール
(信頼関係)が築きやすいということです。
人は誰でも、自分の話を聞いてくれる人に
信頼を寄せるわけですから、当然といえば
当然です。
そんな私の「質問型授業」のノウハウをまと
めたのが、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
篠研の日本語の教え方セミナー
「学習者が前のめりになる質問型授業
-説明してちゃダメなんです!-」動画
https://www.kanjifumi.jp/sitsumongata_doga/
会 員 8,800円(税込)
一 般 11,000円(税込)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
です。
「どのようなタイプの学習者にも通用する
コミュニケーションスキルを身につけたい。」
という方は、ご検討ください。