コンプレックスこそが自分を成長させる原動力。
私は小学校のころ、運動が苦手でした。
小4の50m走が、たしか12秒台。
担任の教師から、
「大司君は、女の子より遅いねぇ。」
とからかわれました。
球技は今でも苦手です。
高速で飛んでくるボールに、バットを
振って当てるなど、想像すらできません。
また、私は平泳ぎはできますが、クロー
ルはできません。
上下に動かすバタ足で、どうして前進
できるのか、その理屈が分からないから
です。
ですが、子どもにとって運動ができない
のは、勉強ができないより致命的です。
運動できる順にクラスで大きな顔が
できる、それが子供の世界の掟。
小学校の時の私は、他の子より運動が
できないことに強いコンプレックスを
感じていました。
でも、それで終わるのはあまりにも
悔しい。
そこで私は、
▼瞬発力がなくても
▼運動センスがなくても
▼練習すればしただけ確実に実力が
つく
そんなスポーツは何かと考え、
マラソンを思いつきました。
そして、中学生になってからという
もの、
家から学校までの3~4kmの道のりを
毎朝全力疾走で登校しました。
その甲斐あって、毎年冬に行われる
校内マラソン大会では、
2年連続で総合優勝を果たすことが
できました。
当時の担任の先生から、
「受験勉強で忙しい3年生が優勝する
など、普通はあり得ない。」
と褒められました。
その時、
「自分は、センスも瞬発力もないけど、
持久戦に持ち込んだら必ず勝てる。」
ということを学び、持久戦が何事に
おいても私の常勝パターンになった
のです。
今の仕事にしても、私が日本語教育
の世界に本格的に身を投じたのは
大学院に進学してからです。
学部の時の専門は、教育哲学。
日本語教育とは全く関係がありま
せん。
院の同期は、皆学部から日本語教育学
をみっちりやってきた連中です。
当然、私の専門的知識は最低レベル。
授業でのディスカッションで、
その差は歴然。
ストレスで頭に500円ハゲができま
した。
それでも、自分なりにコツコツ、
コツコツ専門書を読み込み、
1つ1つ目の前の課題をこなして
きた結果、
大学で働く機会も得られましたし、
起業することもできました。
振り返れば、コンプレックスこそが、
自分を今まで成長させた原動力だった
んですね。
皆さんの中に、もし
▼学歴が低い、とか、
▼体力がない、とか、
▼容姿が気に入らない、とか、
▼運動神経がない、とか、
▼頭の回転が遅い、とか、
なにがしかコンプレックスがあり、
そして、そのコンプレックスが、自己
愛や自尊心を大きく棄損し、
人生の夢や目標に向かう行動に強い
ブレーキをかけているとすれば、
それは、この上なくもったいないこと
です。
その一方で、心の奥底では、
そうしたコンプレックスを克服し、
心身ともに自由な人生を歩みたい、
そう思っておられるのではないで
しょうか。
実際、
▼学歴が低くても、
▼体力がなくても、
▼容姿が気に入らなくても、
▼運動神経がなくても、
▼頭の回転が遅くても、
それを克服する方法はいくらでも
あります。
ただし、克服するには条件があって、
それは、
【克服するまで行動し続けること】
ここの覚悟さえできれば、
今日の明日で克服することはでき
ませんが、
思っているよりも短期間に克服する
ことができるのです。