作文が苦手な学習者に作文を促す魔法の質問とは。
作文が苦手な学習者、クラスに2~3人は
いませんか。
本当は、400字ぐらいの文章を書かなければ
ならないのに、
どうしても、100字か200字ぐらいで手が止まって
しまう。
そんな時に効果を発揮する3つの質問をご紹介
します。
それは、
▼「どうして?」
▼「例えば?」
▼「ということは?」
です。
学習者の文章を1つ1つ見ていきながら、
これらの質問を投げかけては、文章を
書き足しさせ、
また、次の文章にこの質問を投げかけては、
さらに、文章を書き足しさせる。
そうすると、いつの間にか400字ぐらいは
書けてしまうのです。
どうして、この3つの質問で文章が書ける
ようになるのか。
この3つの質問は、学習者に、自力では
言語化できていない物事に気づかせ、
そこを言語化するよう促す質問だからです。
検定試験対策的に言うと、明確化要求って
やつですね。
作文が苦手な学習者というのは、
もちろん構成力が弱いといったこともある
のですが、
そもそも、物事に対する気づきが弱く、
そのため、言語化につながらないという
特徴を持っています。
従って、気づいていない物事に気づかせる
質問をしてあげると、
そこではじめて、物事が意識に登り、
言語化できる土壌ができるのです。
ただし、私たち教師は、質問する際に
大事な事があります。
それは、学習者の発言に対してしっかり
共感したり、褒めたりしてあげること。
作文が苦手な学習者は、基本的に自分の
意見や考えに自信がない場合が多く、
共感や褒めがなければ、自分に自信が
持てず、また黙りこくってしまいます。
ですので、指導方法としては、
1.学習者の文章の部分部分を指摘し
ながら、質問を投げかける。
2.学習者の返答に対して、「なるほど!」
とか、「すごいじゃない!」といって
しっかり共感したり褒めたりする。
3.その上で、「今言ったことを書いて
みて。」と言って、作文を促す。
と、こんな感じでしょうか。
このように指導すると、作文が苦手な
学習者が、みるみる作文上手になって
いきます。
その姿を、隣で見られるのは、まさに
教師冥利(^_^)
ぜひ、やってみてくださいね。