レッスン料を上げるメリット。
前回、プロの日本語教師であれば、
1.質の高い教育サービスをすべく技術を磨き、
2.それを必要としている学習者にアプローチし、
3.その学習者にサービスの良さを適切に伝え、
4.結果、
「お金払うので先生の授業を受けたい。」
もっと言えば、
「値上げしてでもいいので、他ならぬ先生の
授業を受けさせていただきたい。」
と学習者に言わしめる仕組みを確立する。
ことを目指すべきではないか。
という話をさせていただきました。
今回は、その続き。
この仕組みがうまく出来上がれば、
レッスン料を上げているのに、
学習者がどんどんやって来て、
仕事量はさほど増えないのに
(場合によっては減っているのに)
売上は右肩上がりに上がり続ける。
という状況になります。
こうなると理想ですね(^_^)
ただ、ここで、おそらく多くの方にとって
最も抵抗を感じるのが、
「レッスン料を上げる。」
ということではないでしょうか。
「レッスン料を上げると、途端に利用者が
激減するのではないか。」
といったデメリットが先に立つからかも
しれません。
もちろん、そのリスクはあります。
しかしながら、
価格 < 提供する価値
を利用者が感じている限りは、その価値を
求める利用者は必ずいるものです。
また、値上げはデメリットだけでなく
メリットもあります。
まずは、その点を正しく認識する必要が
あります。
値段を上げるメリットはいくつかあるわけ
ですが、
まず1つは、
「優良な顧客を集めることができる。」
という点です。
安くすると、確かに一時的に利用者は増える
かもしれません。
しかし、それで増えた利用者の多くは、
サービスの内容よりも
「安いから。」
という理由で利用しているにすぎません。
そうすると、
・モチベーションがさほど高くない人。
・目的意識がさほど高くない人。
・サービスの価値を正しく理解していない人。
・何かにつけ「くれ、くれ。」ばかり言う人。
・何かにつけクレームをつける人。
・本当は別のところに目的がある人。
が入り込む確率がどうしても高くなります。
つまり、価格によってそうした方をブロック
しているわけですね。
これが1つ。
もう1つは、
かりに価格を倍に上げても提供するサービスを
倍にする必要はないということ。
価格を倍にしたからといって、利用者は
倍のサービスを求めるわけではありません。
満たしてほしいニーズをいくつか満たして
もらえればいいのです。
そして、そのようなサービスが他になければ、
かりに価格が倍になっても利用したいと思う
のです。
もし、価格を倍にしてお客が減ったとしても、
単価は上がっているわけですから、お客が半減
しない限り売り上げは以前より上がる。
お客が減れば、その分労働量も減ります。
つまり、値上げすることによって肉体的にも
楽になるわけです。
もちろん、値上げがうまくいくためには、
いろいろな工夫をする必要があるわけですが、
日本語教師をプロとしてやる以上
「値上げしてでもいいので、他ならぬ先生の
授業を受けさせていただきたい。」
と利用者に言わしめる仕組みを確立する。
ことがミッションではないかと思うのです。
以上、篠研サロンにご参加いただいた方への
補足説明として。