学習者がワクワクする授業を実現するためのスキル3選(その3)
学習者がワクワクする授業を実現するためのスキルを
これまで、2つご紹介してきました。
復習すると
【スキル1 とにかく一生懸命全力で取り組む】
【スキル2 学習者にしゃべらせろ】
今回は、
【スキル3 授業にユーモアを】
「はぁ?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
「授業なんだから、真面目に一生懸命勉強する
のがホントでしょ。ユーモアなんて余計!」
そんな声が聞こえてきそうです。
もちろん、真面目に一生懸命勉強することを
否定するわけではありません。
それはそれで大事なことです。
ですが、徹頭徹尾ガッチガチに勉強しても
集中力が持ちませんし、眠くもなります。
そこを何とか持ちこたえようと、頑張っても
学習効率は上がりません。
それよりも、勉強の手をいったん止めて、
学習者との雑談の中で、教師がユーモラスな
ことを1つでも言えば、
場の雰囲気が一気に軽くなり、気分転換、
リラックスすることができて、
また集中して勉強に取り組むことが
できます。
なによりユーモラスな教師というのは、
それだけで
「私は怖くない。機嫌がいいよ。」
というメッセージを学習者に伝えることに
なるので、
学習者はとても安心して授業に臨むことが
できるんですね。
私が最初に勤めた日本語学校の上司(教務主任。
男性)は、学習者から
「日本語能力試験の神様」
と呼ばれるほど、信頼度抜群の教師でした。
一度その上司の授業を見学させてもらったのですが、
1つ2つ学習項目をこなしたかと思うと、
ユーモラスな小ネタをちょこちょこ挟んでは、
学習者を笑わせていました。
でも、勉強のフェーズになると皆ちゃんと勉強する。
その緩急が実に見事でした。
授業の後、その先生曰く、
「授業はもちろん真面目にちゃんとやらなければ
ならないが、一方で教師は
『バカも休み休み』
ぐらいの構えで臨まないといけない。
そうでないと、みんな息が詰まっちゃう。」
「バカも休み休み」
それぐらい心に緩みを持たせた方が、余計な力が
入らず、
臨機応変に、全体を見渡しながら適切な指導ができる
のではないかと思います。
ガチガチな頭では、こうはいきませんよね。
【スキル3 授業にユーモアを】
明日からの授業、ちょっと試してみてください。
学習者の目が輝きだしますよ(^_^)