調音点難民必読。検定試験でよく問われる子音は●段と●行の音。
検定試験で出題される調音点がらみの子音の問題。
皆さん、対策は大丈夫ですか。
「ヒの調音点、どこだったかなぁ。」
「チの調音点、どこだったかなぁ。」
という方も少なくないのではないでしょうか。
ちなみに、ヒの調音点は硬口蓋、チは歯茎硬口蓋。
もうこの時点で、調音点の海に溺れそうな方も
いらっしゃるかもしれませんね(笑)
まさに、調音点難民。
このままでは、試験で得点できないばかりか、
なにより音声学が嫌いになってしまいます。
こんな状態では、現場に立ったときに学習者に
適切に音声指導ができません(困った)
そこで、今回は調音点を得点源にするちょっとした
コツをお教えします。
結論から言いますと、検定試験によく出題される子音
はだいたい決まっています。
それは、【イ段の音とハ行の音】。
イ段の音といえば、イキシチニヒミリですが、
特にシチニヒが最頻出です。
どうしてかというと、そもそもイ段の音は他の段の
音と微妙に調音点が異なり、若干硬口蓋に寄って
いるからです。
これを、口蓋化といいます。
とはいえ、寄るといってもほんのちょっとなので、
通常音声記号の右上に小さく「j」の記号を付ける
程度。
しかし、シチニヒに至っては、別の子音になるほど
そのより方が甚だしい。
そこで、「ここいらへん、分かってるかなぁ?」と
いう感じで試験に出題されるわけですね。
次に、ハ行ですが、ハ行はとにかく調音点があっち
こっち移動する。
ハヘホの調音点は、声門。
ヒはさっきも言った、硬口蓋。
フは、両唇。
こんなに同じ行で調音点があっちこっち移動する
行はないので、試験によく出題されると。
従って、検定試験受験予定の方は、
あくまでも五十音図の子音の調音点を一通りしっかり
勉強なさった上で、
ダメ押しに【イ段の音とハ行の音】の調音点を脳髄に
叩き込むと、
調音点難民から見事生還することができるでしょう。
検定試験まで、あと75日。
しっかり知識を仕上げていってくださいね。