授業で教師が楽に主導権を握り続けられる唯一の方法(その3)
授業で教師が楽に主導権を握り続けるための、
説明型授業に代わる授業スタイル。
それは、「質問型授業」です。
つまり、学習項目をそのまま学習者に説明するのでは
なく、
その項目に学習者が行き着くような質問を、学習者に
投げかけるのです。
例えば、「泣く」のテ形を指導するとして(あくまでも
一例です)、
T1 : はい、「泣く」のテ形は「泣いて」です。
というのではなく、
T2 : はい、「書く」のテ形は「書いて」、「咲く」の
テ形は「咲いて」。じゃ、「泣く」のテ形は?
といった感じです。
T1の説明だと、学習者はただ聞いているだけですが、
T2のように質問されると、学習者は自分で考えて
こたえなければなりません。
退屈になるどころか、学習者は常に頭をフル回転させ
なければならないわけです。
その間、教師はただ学習者からの返答を待っていれば
いい。
つまり、主導権は教師(^_^)v
しかも、学習者は自分で考えてこたえるので、知識の
歩留まりも高くなりますし、
誤った解答をすれば、その学習者は理解していないと
教師の方でも把握できるわけです。
質問型授業は、単に教師が楽をするためとか、授業の
主導権を取るためだけではなく、
学習者の積極的な授業参加や、知識の定着・強化という
点においても、優れた方法なんですね。
このスキルは、授業をする上で非常に重要で、
しかも「できる教師」と「できない教師」を明確に
分かつ本質的なスキルですので、ぜひ体得してください。
とはいえ、みなさんの中には、
「実際に質問型授業を見てみないと、どんなふうにすれば
いいのか、いまいちイメージがわかない。」
という方もいらっしゃるでしょう。
そこで、質問型授業の解説を下記YouTube動画でご紹介して
おりますので、ぜひご覧いただければと思います。
セミナー動画「学習者が前のめりになる質問型授業
-説明してちゃダメなんです。」ダイジェスト
https://youtu.be/8iB3edjhICk
ある程度理屈がわかったら、具体的にご自宅でエア授業を
してみてください。
そうすると、なお一層理解が深まると思います。