授業で教師が楽に主導権を握り続けられる唯一の方法(その2)
前回、
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初級の感覚で中級の授業をしてしまうと、下手すると
教師は学習者の質問攻めに会い、
上手く授業をコントロールすることができません。
しかも、教師がいくら詳しく説明しても、学習者は
ほとんど理解できず、
「先生、よくわかりません。」
などと言われ、教師はさらに説明するはめに(爆)。
最悪、どんなに説明しても学習者に理解されずに
結局は、
「わかりました。それでは、ここは次の授業までの
先生の宿題にしておきます。」
なんてことに
(以下、前号をご参照。)
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といったお話をさせていただきました。
正直、耳が痛いという方もいらっしゃったのでは
ないでしょうか。
何を隠そう、駆け出しのころの私がそうでした(>_<)
学習者に授業の主導権を握られてしまう教師に共通
してみられる授業スタイル。
それは、「説明型授業である」ということです。
とにかく説明しようとするのです。
授業準備で調べたことを、全部授業で言わないと
気が済まない。
せっかく調べたんだから、授業で披露しないと
もったいないと思ってしまう。
でも、それがダメなんです。
なぜ、説明型授業だとダメなのか。
それは、自分が学習者の立場に立てばよくわかります。
例えば、イタリア語のネイティブ教師からイタリア
語の文法の説明を、イタリア語でくどくどとされ、
最後に、イタリア語で「分かりましたか?」と聞かれ
たら、どうしますか。
(イタリア語が堪能な方は、他の外国語で考えて
みてくださいね。)
多少イタリア語ができれば、わからなかったところを
質問するでしょうが、
イタリア語に自信がなければ、たとえわからなくても
分かったようなふりをして、ひとまずその場をスルー
するのではないでしょうか。
というか、よくわからないのであれば、そもそもそん
なに考えることをしない、頭を動かさないのではない
でしょうか。
もし私がこんな授業を受けたら、おそらく5分でウト
ウトしだすと思います。
日本語の授業も同じです。
つまり、説明型授業の大きな問題は、
1.学習者は徹頭徹尾受身で授業を受け、集中力が
続かず、理解度も実感できないまま、最悪寝る。
2.教師は、学習者の理解度を確認することができ
ない。最悪授業がかみ合っていないことに気が
つかない。
3.そもそも授業が活性化しにくい。
にもかかわらず、少なくない日本語教師が説明型授業
をしてしまうのは、
小学校以来、今まで受けてきた授業のほとんどが説明
型授業だったからです。
では、どうすればいいのか。
もう少し、引っ張りますね(笑)