理想の日本語教師像を長文で言語化すれば、すべてが好転する。

日本語教師として成長していきたいと
思うのであれば、明確な目標設定が必須です。

特に

「どんな日本語教師になりたいのか。」

という問いに明確な答え、明確なイメージが
なければ、

いくら専門書を読んでも、
いくらセミナーに参加しても、
いくら指導経験を積んでも、

あまり意味がありません。

確かに専門書を読んだりセミナーに
参加すれば、知識は増えます。

指導経験を積めば、現場のスキルは
身につきます。

しかし、そこに明確な目標がなければ、

「いい本を読んだなぁ。」
「セミナーでいい話を聞いたなぁ。」
「仕事がこなせるようになったなぁ。」

で終わってしまい、自己成長に繋がり
ません。

ところが、そこに明確な目標があれば、

「この本のこの知識は、自分のこの目標達成に
役に立ちそうだからしっかり覚えておこう。」

とか、

「今回のセミナーのこの部分は、自分のこの
目標達成に必須だから、もう一度資料に目を
通しておこう。」

とか、

「今日の授業はここまでできた。でもここの部分
がうまくいかなかった。
ここがもっとうまくできれば、目標に一歩近
づけるから、次頑張ろう。」

と自己成長に貪欲になります。

ただ読んだだけ、聞いただけ、こなしただけとは
挽回不能なほど歴然とした差が生まれるのです。
【通信講座「篠研の日本語教育能力検定試験対策」】
http://www.kanjifumi.jp/become/distancelearning/

の講義資料

「No.001　オリエンテーション」

では、目標設定の重要性やポイントについて
説明した後、

「Being」「Doing」「Having」ごとに目標を
書くタスクを用意しています。

ここでは、目標を１文箇条書きではなく、段落レベルで
できるだけ詳しく書くことを勧めています。

それによって、臨場感が増すからです。

例えば、「Being」目標の例として以下のような
文章を紹介しています。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

●学生から絶対的に信頼される日本語教師である。

初級から上級まで、また４技能すべての授業を
変幻自在にこなし、他の教師の模範となる。テキ
ストを触媒にして学習者の知的好奇心をくすぐり
ながら、喜び、感動、驚き、納得の嵐を巻き起こ
し、言語教育を超えた「学習者の知らない無限に
広がる世界観」を提供する独自の授業スタイルは、
沈んだクラスでさえ活気に満ちたものに変え、同
僚から「奇跡の教室」「日本語教師の教科書」と
評される。授業を受けた学習者は、みるみる日本
語力が上達するだけでなく、人間的にも大きく成
長し、修了後はみな自信をもって希望の進路へと
進んでいく。日本語学習から日常生活、進路相談
にいたるまで、学習者に寄り添った的確なアドバ
イスが、学習者の問題や悩みを解消することで、
絶対的な信頼獲得に成功している。

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いかがでしょうか。

これぐらい詳細に（できればもっと詳細でもOK）
書けば、臨場感が増し、

改めて自分の目指すべき日本語教師像がクリアに
なります。

ここで大切なことは、自分の心に正直に、
そして、自分の言葉で書くということです。

そのうえで、ここで描いた教師像を常に頭の隅
において日々の業務に臨むのです。

すると、どうなるか。

まず、気位が高くなり、仕事に対する意識が
変わります。

仕事に対する意識が変わると、行動が変わり
ます。

一挙手一投足が変わってきます。

行動が変わると習慣が変わります。

日々の行動パターンが目標に連動する
ようになります。

習慣が変わると、人格が変わります。

内面がどんどん浄化、昇華していきます。

人格が変わると、運命が変わります。

目標を達成した自分が現実のものとなるのです。

「もっとよくなりたい。」
「目標を達成したい。」

という気持ちがあなた様にあるのであれば、
あと必要なのは、正しい方法論だけです。

誰でも、

「目標を達成した本来の自分」

を手にすることはできるのです。