教師の成功、成長の秘訣は舞台裏でどれだけ試行錯誤を積むか。
「ZOOMの使い方セミナー」は、「ZOOMオフ会」
から数えると今回まで9回実施。
皆さん、最初は恐る恐るZOOMのボタンを押して
いるのですが、
そのうち慣れてきて、少しずつ作業がスムーズ
になっていきました。
また、ある方は、
「ちょっとこの機能を試してみたいんですけど
いいですか。」
とか、
「ということは、これをこうすれば、もっと
こうなるってことですか。」
と、いろいろと次々に機能を試されるんですね。
もちろん、私は、
「どうぞ、どうぞ。」
と促しました。
こうなるとしめたもので、受講生の方のスキルは
加速度的に上がっていくんですね。
一方、中には一回の説明では飲み込めず、
「先生、もう一回説明してもらってもいいですか。」
といって、私の説明を再度聞きながら、画面の
ボタンを1つ1つ慎重に手順を確認しながら作業を
なさる方もいます。
それはそれで、私は全然アリだと思っています。
(「全然アリ」などと、若者的な物言いですみません。)
それが、その方の学びのあり方ですし、投げ出し
たり諦めたりさえしなければ、確実にスキルが身に
ついていくからです。
その時は、
「自分はどんくさいなぁ。」
と思っても、1年2年、さらには5年続ければ、
何もやらなかった人とは明らかに雲泥の差が出ます。
私自身も初めてパソコンやサイト作成、Moodle
コースを触ったときは、Webの専門家にいちいち
「どうやったら、字大きくなるの?」
「どうやったら、リンク張れるの?」
と聞きまくっていました。
それが、10年たてばいっぱしにセミナーを開く
ぐらいにまでなれるわけですから。
「今の篠崎が、10年後の私。」
ぐらいの気概で取り組んでいただければ、
これ幸い(^_^)
ところで、
学習者にとっては、日本語の授業が実生活でうまく
日本語を使いこなすための「舞台裏」であるように、
私たち教師にとっては、こうしたセミナーや勉強会、
講習会が、学習者の前でいい授業を実践するための
「舞台裏」。
そして、私たちは教師といえども、ただの人。
新たな知識やスキルを最初からノーミスで身に
つけることはできないわけで、
やはり一定の試行錯誤を積まなければ、知識も
スキルも身につくはずがありません。
ノーミスで身につけようなどと考えるのは、
そもそも横着というもの。
ましてや、
「商売敵の前で失敗する姿を見せるなんて、
いい年して恥ずかしいし、見せたくない。」
なんて言っていたら、確かに失敗する姿を他人に
見せずにすみますが、
その代わり、自分の知識やスキルがどんどん劣化し、
気づかないうちに確実に「化石化教師」化していく。
しかも、当の本人はそのことにまったく気づかない。
(周りにいませんか、そういう人。)
そうすると、今回のように環境が一気に変わった時に、
かつての恐竜同様、まったく適応できなくなって
しまうのです。
そう考えれば、常に成長、成功、さらには生き残りを
果たせる教師というのは、
常日頃からこの「舞台裏」に積極的に身を置き、
新たな知識やスキルの習得に向け、
試行錯誤をいとわないタイプの教師なのではないか、
と思うのです。
何かの参考になれば。