ローマは１日にしてならず。だから無理せず気長に取り組むべし。

冒頭でもご紹介した

2020年5月2日（土）9:00-16:30 オンライン【今週末実施】
実はカンタン！WEBコースを作ろう！
「実践！Moodleで学習コンテンツ作成オンラインセミナー」
https://www.kanjifumi.jp/moodle_seminor/

このセミナーの最初の１時間半では、私がこれまで
作ってきたWEBコースを５本紹介する予定です。

科研費（国からの研究資金）で作ったものもあれば、
漢検から助成金をいただいて作ったものもあります。

また、他大学の研究者と共同で作ったものもありますし、
普段の大学の授業準備の中で作ったものもあります。

短いものは、１年ぐらいでチャチャっと作ったものも
ありますし、

長いものだと６年以上かけて作り込んだものもあります。

一時期は、土日祝日休みなし、盆休みの５日間と正月の
３日間以外フルワークが５～６年続いたときもありました。

どのコースも私にとっては思い出深いものばかりです。

これほど手の込んだWEBコースを複数持っているのは
日本語教育ではおそらく私ぐらいです（いたらゴメンね）

今では、このWEBコースが篠研の代名詞であり、
強力なブランディングにつながり、

物心両面で私の支えになっています。

日本語教育界も今回のことで急速にオンライン化が
進み、

対面式授業の延長のような感覚のWeb会議システムを
使ったオンライン授業だけでなく、

学習者の自立型学習を促すWEBコースサービスも少し
ずつ増え、社会的認知も上がっていくことでしょう。

本セミナーに参加なさる方々には、そんなちょっと先の
日本語教育のあり方を感じていただくとともに、

「よし！じゃあ、私もWEBコースを作ってみよう！」

と、一人でも多くの方に取り組んでいただけるといいなぁ
と感じています。

ただ、私が作ったWebコンテンツを見て、

「あれと同じようなものを１週間で作ろう！」

といっても、さすがにそう簡単にできるものでは
ありません。

完成させるには、相応の時間がかかります。

何事もそうですが、一気に成し遂げようとすると
難易度が相当上がります。

「短時間で一気に」と思って取り組むと、たいてい
途中で心が折れたり、投げ出したり、諦めたりする
ものです。

ですが、

「無理をせず、できる範囲で少しずつ作り込んでいけば
いい。気長に取り組もう。」

という構えでコツコツ取り組めば、誰でも完成させる
ことができます。

たとえば、

「今年は、授業の進度に合わせて、全体の１／３の
コンテンツを作って授業で使ってみよう。

来年は、それに上乗せする形でさらに１／３のコン
テンツを作って、また授業で学習者にさせてみよう。

そして、３年目に残りの１／３のコンテンツを作り
込めば、３年でひとまず完成だ。

完成したら、有料で一般提供してもいいな。」

といった具合に取り組むといいのです。

「ローマは１日にしてならず。」

といいます。

３匹の子豚で、最後まで自分を守れたのは、
家づくりに一番時間をかけた豚でした。

無理せず気長に取り組むことが、ICTとうまく
付き合うコツです。