オンライン日本語学校にチャレンジしてみる。

本メルマガ読者の方の中には、

「日本語学校が無期限休講になり、
実質雇止めに遭っている。」

という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

中には、これを機に日本語教師から離れようと
している方もいらっしゃるかもしれませんね。

ですが、今まで苦労してせっかく身につけた
スキルをみすみす手放すのは、とてももったい
ないと私は思います。

「何とかならないか。」

そう思っていた矢先、本メルマガ読者の方から、

「今、オンライン日本語学校でレッスンをしています。」

というご連絡をいただきました。

「なるほど！その手があったか！」

とはいえ、皆さんの中には、

「オンライン日本語学校って、どういうところ？」

と、躊躇してしまう方もいらっしゃるでしょう。

情報がないと、最初の一歩が踏み出せませんよね。

そこで、その方にお願いしてお勤めのオンライン日本語
学校について教えていただきました。
（O.I様、ありがとうございました。）

もちろん、チャレンジするかどうかはあくまでも
自己責任でお願いしますが、

日本語学校の大幅縮小が続く中、オンライン日本語学校
も働く選択肢の１つに入れることは、

リスクを軽減する方法として有効なのではないかと思い
ます。

実際、すでに働いている方がいるというのは、とても
大きな安心材料だと思います。

繰り返しますが、

チャレンジするかどうか、
また、仕事上の諸々のことは、

あくまでも自己責任でお願いいたします。

以下、ご提供いただいた情報です。

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私が現在所属している中国のオンラインスクールは、

「上海語徳教育科技有限公司(通称日本村riben cuen)」です。

https://www.ribencun.com/

給料はきちんと支払われますし、オンラインシステムも
使いやすく、

スタッフの対応も迅速丁寧、とても働きやすい学校だと
思います。

参考までに、以下に少し詳しい情報を書いておきます。

契約の形態は、「業務委託契約」です。

税金の申告手続きなどは、講師各自の責任で処理しなければ
なりませんので、ご注意ください。

報酬は１コマ45分1000円前後。
毎月日本の銀行口座に日本円で振り込まれます。

レッスンは24時間、365日提供されています。

時間割管理から、学生管理や教材管理、そして報酬管理まで、
すべて日本村のオンラインシステムで一括管理されています。

とても使いやすいです。

ただ、中国のネットを経由しているので、接続が度々不安定
になるのが難です。

オンラインシステムの時間割に自分が提供できる時間を
あけておくと、希望する学生さんがクリックして、マッ
チングが成立、レッスンが予約されます。

つまり、教師が学生を選ぶことはできず、学生が教師を選ぶ
というシステムです。

スクールに自分の得意分野(進学指導ができる、資格、アニメ
に詳しいなど)を伝えておくと、教務がマッチングしてくれる
こともあります。

また、グループレッスンは、教務が自動的に割り振ります。

たくさんレッスンをこなして、１ヶ月20万円ぐらい稼いで
いる先生もいるようですが、それは一握りの存在です。

なぜなら中国人も昼間は忙しく、基本的には夜の時間帯しか
予約が入らないからです。

夜の時間帯に毎日３コマぐらいづつ教えて、１か月10万円
いけば、かなり良い方だと思います。

今は講師が余っている状況で、デビュー直後の講師に学生
さんがついてくれるのはかなり難しいと思います。

コツコツ地道に評価を上げていくしかありません。

グループレッスンは、デビュー直後の講師には教務が優先的に
割り振ってくれますので、

そこで評価を上げて、マンツーマンの学生を開拓していくのが
お勧めです。

顧客は中国人、わりと裕福な層だと思います。

小学生から大学生、社会人まで、様々な年齢層、属性の学生
さんが学んでいます。

とても礼儀正しく、日本や日本人、そして日本語が好きだ
という熱意のある学生さんが多いです。

楽しくレッスンができると思います。

基本的にはマンツーマンレッスン。

グループレッスンもありますが、19時台、20時台、21時台
(中国時間、日本時間は+１時間)の時間帯に限られています。

日本人講師の仕事は、主に会話レッスン。

学生さんは、中国人講師による初級文法のレッスンを受けて
いますので、

いわゆる日本語学校の教え方で、懇切丁寧に文法の説明をする
ような指導は嫌がられます。

楽しく日本語で会話をしながら、適宜間違いを指摘して直して
あげるという指導法がベターです。

日本の最新情報を提供してあげると、とても喜ばれます。

中国人スタッフは恐らくすべてN１取得、日本人スタッフも
いますので、すべて日本語でやり取りできます。

採用から研修までは、すべて日本人スタッフが対応してくれる
ので、安心です。

研修もオンラインで、日本人スタッフのレクチャーを受けて、
学生(中国人スタッフが演じる)に対する模擬授業で確認、
という流れです。

私が採用された時は、

「エントリーシート送付→書類審査通過→研修スタッフによる
レクチャー→模擬授業→仮採用→レクチャー→模擬授業
→採用決定→採用研修→試用期間20コマ→正式採用」

の流れだったと記憶しています。

その先生が今現在どんなスキルを持っているかより、意欲や
適性などのマインド面の方が重視されるとのこと。

採用されるのは、５人に１人ぐらいの割合だそうです。

現在はコロナショックの影響で、採用希望者が殺到しており、
さらに厳しくなっているようですが、

採用は通常通り行っているようなので、是非チャレンジして
ほしいと思います。

講師は研修を受けることで、

試用期間→初級講師→中級講師→上級講師

とレベルアップしていき、報酬も少しずつですが上がって
いきます。

リアル教室と日本村の掛け持ちはOKですが、他のオンライン
スクールとの掛け持ちは、日本村の契約書が定める「競業禁
止義務違反」となります。

他のオンラインスクールにも同じような規定があると思い
ますので、ご注意ください。

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さらに、以下のような追加情報までご提供いただきました。

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italkiという語学教師登録サイトもあります。

https://www.italki.com/teachers/japanese

各国語の語学講師が登録しており、日本語教師も多数登録
しているようです。

恐らくアメリカの会社で、採用のページが英語表記のみ、
スタッフとのやり取りも多分英語だと思います。

自分で自分のレッスンに値段を付けて売る、といういかにも
アメリカらしいスタイル。

私のような専門的スキルを持った講師にはいいシステムだと
思うのですが、

自己PR動画に顔出ししなければならないこと、何かトラブル
があった時にスタッフと英語でやり取りしなければならない
苦労を考えると、

今のスクールの方がいいかな、と思って今のところ登録は
していません。

英語が堪能な方、顔出しが気にならない方、日本語教師以外
に何か売りがある方にはお勧めです。

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やはり、実際に働いている方も情報というのは貴重ですね。

これを機に、検討してみてはいかがでしょうか。