生き残る種は強いものでも知的なものでもなく変化に適応したもの。

『進化論』の著者ダーウィンの言葉に

「生き残る種とは、

最も強いものではない。

最も知的なものでもない。

それは、変化に最もよく
適応したものである。」

という名言があります。

けだし、新型コロナウィルスが猛威を振るう
今の状況を生き残れるのは、

まさに、この急激な変化に適応したものだけ
だと言えるのではないか、と強く思う次第。

確かに、メディアを見れば売上を大きく落と
して途方に暮れる飲食店が連日報道されてい
ます。

確かにそれは事実であり、当事者の方にとっては
死活問題。

今までのやり方を続ければ、店に人が来ないわけ
ですから、いずれ閉店せざるを得なくなるのは
火を見るより明らかです。

かりに、国から助成金をもらって一時的には
しのげたとしても、

そもそもその助成金は、私たちの税金からなる
わけですから、

いずれそのツケを私たち自身が払わなければなら
ないわけです。
（あるいは、次の世代になすりつけるかですね。）

しかしながら、いくら経済活動が停滞している
といっても、

国民全員が何週間も何か月も飲まず食わずでいら
れるはずがありませんし、

「あの店の料理をまた食べたい。」

という思いにいずれ耐えられなくなる。

であれば、実店舗での営業にこだわるのではなく、

▼真空パックにして世界中にネット販売したり、

▼お持ち帰り弁当にして販売したり、

▼料理ができないなら、材料とレシピをセットに
して販売したり、
（作り方動画をYouTubeにアップすればなおいいかも。）

▼あるいは、ZOOMを使って料理教室を開いたり、

▼クラウドファンディングで当面の資金を
調達したり、

▼ひとまず飲食業を止め、店舗内でマスクを
製造、ネットで販売をしたり、

できることはいくらでもあるのです。

事実、昨日も私の教え子の元留学生が別府で餃子屋を
営んでいるのですが、

夜の営業ができないということで、急きょお持ち帰り
メニューを作り、fakebook上で告知をして、販売して
いました。

私もさっそく買いに行き、夜は晩酌のお供(^_^)

https://gyazo.com/e7b31b0b417e4f21c9e2a16f128d4c86
（スペアリブと大根の煮込み、絶品でした。）

もちろん、それによって直ちに平時の売上に戻る
わけではないでしょうが、

そうやって、創意工夫を重ねて少しでも現状をよく
していけば、

その過程で身につけた知識やスキルや実績は、
コロナ終息後に大きく身を助けることにも
なるのです。

日本語教師も同じです。

勤務校の開校がままならず、コマ数も減らされ、

「このままでは食べていけない。」

といって天を恨むばかりで自分を変える努力を
しなければ、周囲の変化に取り残されるばかりで、
あっという間に、干上がってしまうでしょう。

ですが、時間ができたことをプラスに考え、
普段できない勉強をしてもいいし、

あるいは、

「学習者は、いまどこで日本語を勉強しているんだ？」

と視野を広げ、情報を収集し、

「なんかわからないが、ZOOMとやらでオンライン
レッスンを受けている学習者が多いらしい。」

といったような情報から、

「よし！ZOOMを勉強しよう。」

とか、

「よし！オンラインサロンに登録しよう。」

と言って、新しい知識やスキルを学び、自分を
どんどん状況の変化に適応させていけば、

あわや投了からのV字回復も不可能ではなく、

気がついたら、

「なんだ！景気が低迷しているのかと思ったら、
マーケットがオフラインからオンラインに
移っただけなんじゃないか。」

ということに気がつくでしょう。

と同時に、

多くの人間が、実はメディアの、高視聴率獲得
目的のネガティブニュースに踊らされている、

という、今の時代のからくりまで理解し、そこ
から思考的に抜け出ることができるのです。

この気づきこそが、不景気や災害の中にあっても
常に“日々成長”をもたらす原資・源泉なのです。