検定試験完全攻略法(1)-試験I問題I子音調音点問題の攻略法。

来る日も来る日も過去問にあたっていると、

「この問題、違う年度にも出てたなぁ。」

とか、

「この問題、よく出題されるなぁ。」

というのにちょいちょい遭遇します。

そこで、本試験まで1か月を切ったという
ことで、

「検定試験によく出る問題シリーズ」

を数回にわたってやってみようと思います。

 

第1回の今日は、

「試験I 問題I 子音調音点問題の攻略法。」

です。

 

検定試験試験 I 問題 I の最初の数問は必ず
音声学、特に子音の調音点の問題が出題されます。

 

ただ、昨年はややイレギュラーで、子音の問題は

【二重調音】

というあまり馴染みのない問題が出され、

(ちなみに答えは[w]。有声両唇軟口蓋接近音。
つまり、両唇と軟口蓋の2つの調音点で音を
出すのです。詳しくは、平成30年度解説動画で。)

しかも、例年【調音点】、【調音法】、+αで
2~3問の構成が、この年は計4問と多めの出題。

今後は、いろいろなバリエーションの問題が出題される
かもしれませんね。

ただ、そうはいっても、試験I問題I定番の音声問題は
【調音点】と【調音法】。

ここは絶対に失点してはいけません。

 

とはいえ、

「音声学、苦手!」
「音声記号、苦手!」
「調音点、苦手!」

という方も少なくないはず。

 

ですが、試験I問題I子音調音点問題は2つのポイントを
押さえておけば、大丈夫です。

 

その2つとは、

1.見慣れない音声記号の音と音声学的名称を覚えよ!
2.調音点はイ段とハ行の音が最頻出!

1.の「見慣れない音声記号」とは、通常のアルファベットの
小文字にはない記号ということです。

例えば、シの子音やニの子音やフの子音です。

 

こうした子音は、普段見ないだけにちゃんと試験勉強して
いないと分かりません。

 

出題者の方もそのことはよく心得ていて、5つの選択肢の
うち、必ず1つはそうした音声記号を混ぜてきます。

 

なので、見慣れない音声記号が表す音とその音声学的名称
(例えばフなら無声両唇摩擦音。)は、すぐ出るようにして
おきましょう。

 

次に、2.ですが、どうしてイ段の音に注目しなければ
ならないかというと、

五十音図の中で、多くのイ段の音は、他の段の音より調音
点が硬口蓋に寄っています。

 

これを口蓋化と言います。

 

そして、特にその寄り具合の大きい音が試験によく出題
されます。

 

具体的には、シ、チ、ニ、ヒの子音です。

 

これら4音は検定試験常連の子音ですので、今一度
音声記号の形と調音点を確認しておきましょう。

 

それから、どうしてハ行の音に注目しなければならないか
というと、

ハ行の音は調音点があっちこっち移動するからです。

 

具体的には、ハヘホの調音点は声門、ヒは硬口蓋、
フは両唇。

 

これだけ調音点があっちこっち移動すれば、そりゃ
検定試験にも出題されるよ、というわけなんですね。

 

検定試験という非日常的な局面でしっかり実力を発揮
するためにも、今一度、確認しておいてくださいね。

 

上記を含め、

【2019年度篠研の「圧巻!日本語教育能力検定試験
「言語一般」徹底解説セミナー」動画】
(全収録時間約707分(11時間47分))
https://www.kanjifumi.jp/gengoippan_doga/

では、音声学や文法など、言語一般領域の攻略法を
惜しみなく紹介・解説しています。

 

最後の最後の最後まであきらめず、しっかり勉強して
合格切符を手にしてくださいね。


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