来年受験をお考えの方へ。試験勉強は1~2年計画がお勧め。
今年の検定試験まで、75日。
つい先日100日切ったかと思ったら、
あっという間ですね。
今年受験の方は、仕上げの段階に入っている
ところだと思います。
ちなみに、出願の締め切りは、今日でしたね(^_^)
一方、中には
「来年の受験を考えている。」
という方もいらっしゃるでしょう。
あるいは、
「これから勉強を始めようと考えている。」
そんな方もいらっしゃるかもしれませんね。
そういう方は、今からしっかり取り組まれる
ことをお勧めします。
なぜなら、
1つは検定試験は出題範囲が想像以上に広く
一通り勉強するだけでかなり時間がかかるから。
日本語学や教授法はもちろんのこと、
心理学や異文化コミュニケーション、
さらには、社会言語学や時事問題、音声問題、
記述問題に至るまで、幅広く出題されます。
失語症や手話なども出題範囲に含まれます。
学習者は健常者だけとは限らないからなんですね。
そして、もう1つは、専門用語とりわけ外来語の
専門用語が非常に多く、覚えるのに時間がかかる
から。
「しょせん日本語教育なんだから、日本語が
ちゃんと話せれば、何とかなるでしょ。」
とんでもない。
例えば、以下の言葉の意味は分かりますか。
▼モダリティ
▼アスペクト
▼テンス
▼ヴォイス
▼コピュラ
▼メトニミー
▼シネクドキ
▼プロソディ
▼プロミネンス
▼モーラ
▼シラブル
▼フット
▼コロケーション
▼ダイクシス
以上は、すべて日本語学で出てくる外来語の
専門用語です。
もちろんこの他にもたくさんありますし、他の
分野だともっとあります。
つまり、今まで聞いたことのないような専門用語や
概念が目白押しなんですね。
検定試験の出題範囲は、大きく
▼言語一般
▼言語と教育
▼言語と心理
▼言語と社会
▼社会・文化・地域
という5つの領域からなりますが、各領域は
さらに細かに出題分野が分かれています。
よく、
「合格するためには、何時間ぐらい勉強したら
いいですか。」
というご質問を頂きますが、私は、
「概ね1,000時間」
とお答えしています。
それぐらい時間がかかる試験なんですね。
とすると、もし土日祝日も関係なく試験勉強
するとすると
半年計画なら1日平均約5.5時間学習。
1年計画なら1日平均約2.7時間学習。
2年計画なら1日平均約1.4時間学習
ですので、試験勉強をするのであれば、
1~2年ぐらいの計画でなさるのが
いいでしょう。
「何としても、絶対今年合格する!」
といくら息巻いても、合格に必要な学習量を
こなさなければ、合格はできないわけですから、
一度立ち止まって冷静に考えてみる必要が
あります。
参考になさってくださいね(^_^)