比喩の何たるかは、すべて夢路いとし喜味こいしが教えてくれた。(その2)
前回、比喩について基本的なところを
確認しました。
ここ、すごく大事なところですし、
インテイクしていない方が多いと思われ
ますので
ポイントを再掲しますね。
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比喩の種類
比喩表現には、シミリー(直喩)、メタファー(隠喩)、
メトニミー(換喩)、シネクドキ(提喩)の4つがあります。
(10)シミリー(直喩):「~のような」「~みたいな」
といった表現を伴うことで、比喩表現であることを明
示した比喩表現。
例)リンゴのような頬。
(11)メタファー(隠喩):類似性に着目して、ある言葉を、
それとは全く異なる概念領域にある言葉で表現すること。
例)あなたは私の太陽だ。/晴れ晴れとした気分。
(12)メトニミー(換喩):ある言葉をそれと関係の深いほ
かの言葉(これを隣接関係と言います。)で表した比
喩表現。
例)鍋を食べる。/お化粧室。
(13)シネクドキ(提喩):上位概念で下位概念を、あるいは
下位概念で上位概念を(これを上下関係あるいは包摂関
係といいます)表した比喩表現。
例)隣の家で不幸があった。/あの奥さん、今おめでた
です。
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そこで、この問い。
【そもそもどうして人は比喩表現を使うのか。】
比喩は、間接的で遠回しな言い方なので、直接的な
言い方に比べて分かりにくいし、相手に誤解させる
リスクもある。
比喩の解釈はすべて聞き手に委ねられており、
話し手のほうでコントロールすることはできない。
こんなリスキーなレトリックを使うくらいなら、
直接的な表現を使えばいい。
にもかかわらず、人は比喩を多用するわけです。
なぜか。
考えてみましたか?
そのカギを解く方法として、
「相手の比喩が全く理解できなかったら
どうなるか。」
ということを考えてみるといいでしょう。
相手は、聞き手に何かを期待して比喩を使う
わけですが、
その期待に相手が全く応えなかったら、
どうなるか。
それを教えてくれるのが(ハイ!お待たせしました!)
故夢路いとし喜味こいし師匠の「私の大好物」という
演目です。
夢路いとし喜味こいし
「私の大好物」
https://youtu.be/v3Z8JEkUkOY
この動画を発見した時、我が意を得たりと思いました(^_^)
改めて
【そもそもどうして人は比喩表現を使うのか。】
その理由を考えてみてくださいね。