篠崎の声帯動画で声帯振動のメカニズムをマスターせよ。
通信講座「篠研の日本教育能力検定試験対策」
の講義資料
「No.011 日本語の音声」
では、声帯振動の様子を写真で紹介しています。
実はこの写真、私篠崎の声帯動画を
キャプチャしたもの。
その動画はYoutube にアップしております。
それがこちら。
声帯振動の様子ー日本語教師篠崎大司研究室
https://youtu.be/ws1lofxTm64
これは2009年にアップしたものですが、
当時、私が通っていた耳鼻科の先生にお願いして
病院の内視鏡で撮影していただきました。
診察用チェアに座っている私の鼻から内視鏡を
突っ込み、
鼻腔を通って声帯を真上から撮影した様子なん
ですね。
顔の近くにあるモニターを見ながら、
「あぁ、いぃ、うぅ、えぇ、おぉ。」
と発音したわけですが、
横にいた看護婦さん、大爆笑でしたよ(笑)
これを見るとわかりますが、最初の
「あ、い、う、え、お」
これは有声音ですが、その時には
声帯は閉じています。
つまり、有声音の場合は声帯は閉じて、
その声帯に無理に呼気が通って声帯の
横のひだを震わせるために、大きな音が
出るわけです。
一方、、
「k」「s」「 t」「 f」といった無声子音
(=無声音)を発しているときには、
声帯がパカッと開いています。
これは声帯が開いているために声帯の横の
ひだを震わすことなく
呼気がスムーズに通り抜けてしまうために
小さな音しか出ないというわけです。
当然、ひだが震えませんから、私たちが喉仏を
触っても震えないと。
さらに、動画では、
「あ、の、ね」
を、普通に言った後、ささやき音で
言っています。
「あ、の、ね」の音はどれも有声音ですので、
普通にいうと声帯は閉じますが、
ささやき音の場合は、声帯の下のあたりが
わずかに開いています。
そうすることによって、
有声音ほどは震えないけれども、
無声音ほど小さくない、
中間くらいの音を奏でるわけです。
声帯振動と有声音、無声音の関係でいうと
中には
「有声音は声が大きいから声帯が開いて
いるんだろう」
「無声音は声が小さいからその時は声帯が
閉じているんだろう」
というふうに勘違いする方がいらっしゃいますが、
実は全く反対なんですね。
というのを、この動画を見て確かめていただければと
思います。
気持ち悪い映像かもしれませんが、
皆さんの喉にも同じものがある!
ということだけは一言付け加えておきます(笑)
ぜひ、何度も見て脳に刷り込んでくださいね。