初級の文型導入の導入案を選ぶのに時間がかかるなら。
今回も、先日開催した
篠研の日本語の教え方ワークショップ
「初級文型導入の授業準備を短縮する方法
-まずは1時間以内、そして30分、最速10分」
https://www.kanjifumi.jp/bunkeitansyuku/
(上記のURLは8月11日東京開催分です。)
で、参加者の方からいただいた(そして、当日
上手く答えられなかった)ご質問についてお答え
します。
今回は、以下のようなご質問。
「サイトや参考書などで初級文型導入の導入案を
いくつか選んで、
その中からいいものを授業で扱おうと思うの
ですが、
どれがいいのか分からず、選ぶのに時間を取ら
れてしまいます。
どうしたらいいですか。」
なるほどねぇ。
確かに、迷いますね。
ですが、そういう時は、いきなり
【一番いいもの】
を選ぶのではなく、
【これはありえない】
というものから順に消去していけばいいのです。
例えば、
「この例文は、学習者の日常生活とは場面設定が
違うから、ありえない。」
とか、
「この導入だと、説明がややこしくなるから
私的にはありえない。」
など。
そうやって絞って1つになれば、それを使えばいいし、
絞り切れなければ、その中からちょっとアレンジすれば
使えるものを選べばいいのです。
迷ったら、実際の授業をイメージしながら、その導入案で
軽くエア授業をしてみて、
一番しっくりくるものを選べばいいでしょう。
また、学習者の日常生活に多少マッチしなくても
学習者が十分理解できるような導入設定であれば、
思い切って使ってみるのも手です。
要は、文型の意味や使用場面が分かればいいわけ
ですから。
その後に、
「皆さんは、(板書の文型を指しながら)どんな
文を作りますか。」
と言って学習者に短文作成をさせ、理解を確認して
もいいわけです。
もう1つ、時短の技を紹介すると、
「最初から授業準備を30分と決めて、やる。」
ということ。
これも効果大です。
試してみてくださいね。