初中級読解指導の基本的な手順。
初中級レベルというのは、
とりわけ大学進学を目的とした
クラスの場合、
会話中心の初級レベルから読解中心の
中級レベルに移行する、
とてもデリケートな段階ということが
できます。
教師のほうも、ずっと初級の授業を
してきて、
急に読解中心の授業を任されると、
「あれ、どうやったらいいんだっけ?」
となってしまう方も、いらっしゃるようですね。
それだけに、基本的な指導の手順を身につけて
おくことはとても大切です。
初中級レベルの読解指導の基本的な手順は
以下の通りです。
(新出文型・語彙の導入)
↓
教師・CDによる範読
↓
各自で黙読
↓
精読
(文章、語彙、内容、
レト リックの吟味・理解)
↓
コーラスで音読
↓
(問題を解きながらまとめ)
教育機関や教材によって多少違いがありますが、
おおむねこの手順で行います。
その際、教師の腕の見せ所が「精読」の部分に
なるわけですが、
初中級であれば、
・いわゆるベタ文でない部分の文章。
・結束性。
・筆者の主張。
が大きな指導項目になります。
まずは、以上をしっかり押さえてくださいね。
そして、この初中級レベルよりさらに複雑なのが
中級レベルの精読指導となります。
詳しくは、
通信講座「篠研の日本語教育能力検定試験対策」
http://www.kanjifumi.jp/become/distancelearning/
の講義資料「レベル別読解指導法」に書いています。