学習者と真剣に向き合えば、評価は後からついてくる。
こちらの本をご紹介。
澤井陽介『学級経営は「問い」が9割』東洋館出版
http://urx2.nu/xkPm
ここに、このような記述があります。
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そもそも評価は人によって、角度によって違う。周囲の人か
ら「あの先生、素晴らしい」という評価があったら、それと同
じくらい「あの先生、問題がある」と思われている、それくら
いに割り切ったほうがいいと思います。
自分への評価を気にして、神経質になったり不安になったり
する必要など、本当はないのです。心ある誰かが、、あなたの
気づかないところでちゃんと見てくれています。だから、子供
と真剣に向き合っていれば、評価は後からちゃんとついてきま
す。(pp.58-59)
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「学習者に好かれる教師でいたい。」
教師であれば、誰しも思うことだと思います。
しかしながら、
現実はそう簡単なことではなく、
同じ指導をしても、それを快く受け入れる
学習者もいれば、
あからさまに不快感を表わす学習者もいる。
とりわけ日本語教育のように、
さまざまな価値観を持った学習者が
集う環境にあっては、
学習者の反応を100%予測するなど、
ほとんど不可能といえるでしょう。
良かれと思ってしたことも、場合によっては、
相手を激しく怒らせることもあるわけです。
私も、かつてそのような場面に遭遇し
数え切れないほどのやるせない気持ちを
経験してきました。
今では、おかげさまでそこそこ神経が
図太くなり(笑)
そのようなことがあっても、
「まあ、そんなこともあるわ。」
ぐらいで収められるようになりました(笑)
だいたい人物評価など相手の受け取り方次第。
教師は、そんな目先の評価よりも、もっと
大事なものに目を向けるべきでしょう。
元全日本バレーボール監督で、
東京五輪で銅メダルを獲得した
松平康隆の言葉に、
「今は選手に『監督、死ね。』と思われてもいい。
10年後に感謝される教育をするのが指導者だ。」
というのがあります。
それぐらいの気構えで教壇に立てば、
ブレることはないのではないかと思います。