私のような初学者は、今後どのような先生の講座を取ってゆけば?
本メルマガ読者の方から、以下のようなご質問を
頂戴いたしました。
この時期、おそらく同じような悩みをお持ちの方
もいらっしゃると思いますので、この場でシェア
しますね(^_^)
是非ご参考になさってください。
まずはご質問から。
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はじめまして、A.Aと申します。
来月からフルタイムで働きながら、東京で日本語教師養成
スクールに平日夜2日のペースで通い始めます。
そんな中、先生のホームページを拝見して、相当質の高い
セミナーをされている思い、
取り急ぎ、先日、3月9日、10日の東京での基礎固めセミナーを
申し込みさせていただきました。
質問は私のような初学者は、今後どのような先生の講座を
取ってゆけばよいかアドバイスいただけますでしょうか?
また、2月から養成スクールにも通い始めますが、聞くところに
よると、
420時間の養成講座の内容と、検定試験の内容が必ずしも同じ
範囲でないと伺っておりますが、
今後、どのように勉強を進めてゆくべきか悩んでおります、
アドバイス頂ければ幸いです。
やはり、軸足は検定試験の勉強に置くべきでしょうか?
お忙しいところすみませんが、これから、勉強をはじめるに
あたり、先生からアドバイスいただければ幸いです。
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以下、私の回答です。
A.A様にはすでにご返答いたしておりますが、
それに若干補足を加えたものをご紹介します。
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この度はセミナーお申込みありがとうございました。
> 質問は私のような初学者は、今後どのような先生の講座を
> 取ってゆけばよいかアドバイスいただけますでしょうか?
アドバイスといたしましては、まずはこれから通われる
420時間養成講座を修了もさることながら、
日本語教育能力検定試験合格は必須と思われるので、
そちらの勉強もしていくほうが良いということです。
というのも、昨年3月文化庁の出した
「日本語教育機関の法務省告示基準第1条第1項第13号に
定める日本語教員の要件について」
https://www.bunka.go.jp/seisaku/kokugo_nihongo/kyoiku/kyoin_kenshu/
そして、それとほぼ同時に出された日本語教育機関の設置基準
「日本語教育機関の告示基準解釈指針」
http://www.moj.go.jp/content/001319085.pdf
が出された結果、日本語教師の質の向上が強く求められる
ようになったからです。
そのこともあり、今の日本語学校での採用の流れとして
日本語教育能力検定試験合格を重視するようになってきて
います。
また、私共の通信講座を受講する方々の話を聞くと、
勤務校から
「検定試験に合格しないと契約を更新しない。」
と言われて受けに来ている人も少なくありません。
ですので、デビュー前までに検定試験に合格をしておく
ことを強くお勧めします。
これからの勉強方法といたしましては、
(1)2月からの養成講座の内容が検定試験の内容と
どれくらい一致しているかを確認しておく
具体的には養成講座のカリキュラムと検定試験の出題範囲の
項目を見比べてみるといいでしょう。
というのも、通学制日本語教師養成講座には大きく
a)自校への採用を念頭に入れた実践力重視の講座
b)有利に就職できるためのバランス重視の講座
の2つに分けられます。
a)の場合は、検定試験対策よりも実習重視で、自校の
教育プログラムの色が濃い内容が特徴です。
b)の場合は、全体的にオーソドックスな内容で、検定
試験対策も兼ねていることが多いです。
検定試験の出題範囲は以下のURLからご覧いただくことが
できます。
日本語教育能力検定試験出題範囲
http://www.jees.or.jp/jltct/range.htm
もし、範囲に差がないようであれば養成講座を軸足に
勉強を進められるとよいでしょう。
差が大きいようでしたら検定試験の勉強も同時並行で
補完的に進められるとよいかと思います。
(2)検定試験をいつ受けるか目標を定める
今年受けるのであれば急いで勉強を進める必要があり
ますが、
来年を目標に受けるのであれば、この一年間は基礎的な
知識を身に付け
2年目からは具体的な試験対策を進めていくのがよいか
と思います。
3月9日10日の基礎固めセミナーでは、検定試験の
基礎的なレベルを知るという意味でいいかと思います。
その後の検定セミナーを受けるかどうかは
まず、3月の基礎固めセミナーを受講なさってから
考えるということでよろしいかと思います。
ご不明な点等ございましたら、ご遠慮なくご相談ください。
よろしくお願いいたします。
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皆さんも、参考になさってみてくださいね。