合格した自分に意識を飛ばしゴールから逆算して計画、行動する(2)
前回、確実に検定試験合格を勝ち取るためには、
「合格した自分に意識を飛ばし、ゴール(=合格)
から逆算して計画し、行動する」
ことが肝要、
そして、その前半部分
「合格した自分に意識を飛ばす」
ということについてお話しさせていただきました。
この時期よく
「検定試験に合格したいのに、やる気が出ない。」
という方がいますが、
あえて厳しい言い方をすれば、そういう方は、
【そもそも圧倒的に本気度が足りない。】
のであり、
また、
「去年、一生懸命頑張ったのに不合格だった。」
という方がいますが、
こちらもあえて厳しい言い方をすれば、
そういう方は
【自分基準の「一生懸命」など、検定試験に
通用するレベルではない。】
のです。
まずは、このことを素直に認め、今までの我流の
考え方を全面的に改める(=捨てる)ことが大事
です。
ところが、大人はこれができないのです。
ちっちゃなプライドや自尊心が邪魔をするのです。
それでは、合格は難しいです。
ところで、私は去年、剣道の六段昇段審査を一発で
合格しました。
こちらも合格率は20%台、毎回8割近い方が落ちる
難関審査です。
どうして私が一発で合格したかというと、
今までの自分の剣道に対する考え方をいったん
すべて捨て、
六段や七段に合格した先生方の指導される通り、
言われる通りに稽古を積んだからです。
今思えば、稽古で一番変わったのは体力や技術
ではなく「剣道に対する考え方」です。
運動の審査なのに「考え方」って、意外かも
しれませんが、本当にそうなんですね。
いつまでたっても合格しない人は、それが分か
らずに、指導者、師匠の教えもそこそこに、
あくまで自分の考え方を押し通そうとする。
だからダメなんです。
検定試験も同じなんですね。
話を本題に戻しまして。
後半部
「ゴールから逆算して計画、行動する」
とは、どういうことかというと、
それは、検定試験合格に必要な学習水準、
学習量を積算し、
そこから逆算して、学習計画を立て、行動
するということ。
毎日毎日思い付きで参考書を読んだり、
問題を解いたりして、
「今日も頑張ったーー!」
と言っても、決してゴールには近づけない
のです。
そうではなくて、
今の自分のレベルと合格レベルのギャップを
冷静に分析し、
そのギャップを本試験までに埋め合わせる
ような学習を確実に進めることが重要なのです。
もっと具体的に言うと、
合格に必要な学習水準とは、検定試験のどの出題
範囲の項目が出題されても、
一瞬で必要な知識が芋づる式に出てきて、なおかつ
出題者の出題意図まで思考が及ぶ水準。
これが瞬時にできないと、時間内に膨大な問題数
をさばくことができません。
また、合格に必要な学習量とは、総計1000時間。
よく420時間と言いますが、これは膨大な出題範囲を
一通り学習するのに必要な時間にすぎません。
これを脳髄にインテイクするためには、倍以上の
学習時間が必要なんですね。
なかなか厳しいですが、だからこそ検定合格という
のは価値があるのです。
そう考えると、今年検定試験合格を目指している
のであれば、
もう今から動き始めないとまったく間に合わない
ということに気がつくはずです。
「やる気が出るから行動するのではない。
行動するからやる気が起こるのだ。」
四の五の言わずに、とにかく一歩踏み出すことが重要です。