検定試験の勉強を我が事として学んでいるか。
検定試験では非常に多くのことを学びますが、
大事なことは、
「我が事として学んでいるか。」
ということです。
例えば、以前の私の大学での授業「言語習得概論」
で学生たちに
「早期英語教育は是か非か」
というディスカッションをさせてみたことがあります。
最初のうち学生はあまり深い議論をしなかったの
ですが、私が
「君たちに将来子どもができたときに、
『自分の子どもに小学校低学年の時から
英語教育をさせるか。』
という観点で考えてみなさい。」
と問いを投げかけたところ、彼らは積極的に
議論をするようになったんですね。
つまり、自分の問題として考えると、
本気で考えるし、
その中で得た知識は、自分の人生と連動した
価値のある知識になるわけです。
これは検定試験の勉強でも同じことで、
ただテキストに載っているから覚えるとか、
理解するというだけではなくて、
そういった知識やスキルが将来自分が教壇に
立った時にどういうふうに関わってくるのか
ということをイメージしながら学ぶという
ことが大事です。
そうすることによってテキストに書いてある
ことが我が事になってくる、
将来の自分を繰り返しシミュレーションする
ということができる。
文字通り、将来への備えとしての学びになる
わけです。
「今学んでいることがどういうシーンで活きて
くるのか。」
「そういう時に自分がどういうふうにふるまっ
たらいいのか。」
ということを頭の中でシミュレーションしながら
学んでいく。
そうすると実体を持った意義のある学習になります。