「説明型授業」ではなく「質問型授業」(4)
しばらく続いている本シリーズ。
次回あるかないかは私の気分次第(笑)
というわけで、今回はこれまでの続き。
「説明型授業」「質問型授業」を理解する上で、
絶対に外してはいけない原理原則、教訓があります。
それは、
「学習者は、教師が説明した答えは覚えないが、
自分が導き出した答えは決して忘れない。」
ということ。
悲しい現実、不都合な真実ではありますが、
教師が説明した答えなど、学習者はあっという
間に忘れるのです。
理由は簡単です。
与えられている間、脳はさほど負荷がかからず
活発に活動していないからです。
だから、学習の歩留まりを高めるためには
脳を徹底的に活発化することが重要。
その具体的な方法が「質問」なのです。
とにもかくにも、学習者は質問されれば、
答えなければなりません。
しかも、日本語で答えなければならない
のです。
確かに、教師の説明を聞いているだけの
ほうがよほど楽です。
ですが、よくよく考えてみると
(いや、考えるまでもなく)
教師の説明を聞いている間、学習者は
日本語を使いません。
それでは、決して日本語力が上がることは
ないのです。
「質問型授業」のポイントを箇条書きすると
以下の通りです。
・教師は説明しない。学習者に質問し、学習者に
答えさせる。
・新出語彙の導入は、絵カードを見せながら
「これは何ですか?」と質問。
・文法事項も学習者に質問して考えさせ、答え
させる。
・未習の文法用語を導入するときはルビ付きの漢字
語彙を示して、辞書で調べさせ母語訳を言わせる。
・わからなかったら、スマホでも翻訳本でも、あら
ゆるリソースを使わせ、自力で答えを出させる。
・こまめに質問することで、既習事項をこまめに
復習。
詳しくは「文型導入授業時短セミナー」でお話し
いたしますが、
このうち1つでも2つでも、とにかく授業で実践
してみてください。
学習者がどんどん前のめりになると思いますよ(^_^)