なぜ「福岡のどこが好きですか。」と聞かれた外国人が「家」と 答えてしまうのか。
先日、こんなおもしろい動画を見つけました。
外国人が勘違いしやすい日本語
https://youtu.be/CYNx6WQIQ9k
この動画の冒頭で、とあるテレビ番組で
外国人に、
「福岡のどこが好きですか。」
と街頭インタビューをしたところ、
その外国人は思わず、
「家。」
と答えてしまったエピソードが紹介されています。
もちろん、その外国人はウケを狙ったわけでは
ありません。真顔です(きっと。)。
つまり、
「『福岡のどこ(=where)が好き?』
と聞かれているわけだから、
自分が住んでいる福岡で一番好きな
場所は?とういこと。
だったらやっぱり自分の家かな。」
そう思って、「家」と答えてしまったんですね。
ポイントは、「どこ」という言葉。
この場合の「どこ」は、どこか特定の場所を
聞いているわけではなく、
「福岡のどういう側面が好きですか。」
言い換えれば、
「福岡の好きな理由はどこですか。」
という意味を表しているわけですね。
「どこ」には場所を聞くだけではなく、
「部分。側面。理由。」を聞く用法もある
ということを、この外国人の誤用は教えて
くれるわけです。
これは、「どこ」だけでなく「ところ」も同様。
「彼女の好きなところは?」
と聞かれて、
「お尻。」
なんて答えたら、
(↑これ、私ではなく先の動画で言ってます。念のため。)
100年の恋も吹っ飛ぶというもの。
(ちなみに、辞書で「ところ」を引いてみてください。
むちゃくちゃあります。)
外国人に疑問詞「どこ」を教えるときには、
こうした用法もいっしょに教えてあげてくださいね。