試験後の振る舞いこそが日本語教師としての真の資質を決める。
昨日の検定試験を受験なさった方、
改めてお疲れ様でした(^_^)
これまで、一生懸命勉強なさってきた分、
一気に疲れが出ているという方も
いらっしゃるかもしれませんね。
「精魂尽き果てた。」
そんな方もいらっしゃるかもしれません。
その気持ち、よくわかります(^_^)
頑張った証拠ですね(^_^)
ですが、ここで学びの足を止めてしまっては
せっかく身についた学びの習慣が途切れて
しまい、もったいない。
というか、そもそもその程度の気概で
「本物の日本語教師」
を目指す者としてどうなんですかね、
と問いたい(厳しいですね)。
なぜなら、将来教壇に立てば、当然大学や専門
学校に進学予定の学習者に指導することだって
あるわけです。
学習者だって、試験でうまくいったと喜ぶこと
もあれば、
実力が発揮できなかったと落胆することもある
のです。
その時、結果が出ないうちから「うまくいった」
と油断している学習者や、
試験直後に意気消沈している学習者に、あなた
ならどう声をかけますか。
どのようにアドバイスをするにしても、
自分自身にそれを裏付ける経験がなければ
言葉そのものに迫力も説得力も生まれません。
そういうことは、学習者はすぐ見抜くのです。
「先生、試験うまくいったから多分大丈夫です。」
そういう学習者には、
「それはよかったね。
でも、まだ結果が出てないわけだから、気持ち
を緩めないで次の試験に向けてしっかり勉強を
続けようね。
私も今までいろいろな試験を受けてきたけど、
今やめたら、再開するのにとても力がいるから
勉強は続けたほうがいいよ。」
というのが本当でしょうし、
「先生、今回の試験は全然だめです。やる気が
でません。」
という学習者には、
「いやいや、今年は問題が難しくて、他の受験生も
同じように感じているかもしれないよ。
まだ結果が出ていないわけだから、最後まであき
らめず、次に向けて勉強は続けようね。
私も今までいろいろな試験を受けてきたけど、
今やめたら、再開するのにとても力がいるから
勉強は続けたほうがいいよ。」
といえば、学習者は「なるほど」と納得するでしょう。
これをもし、
「私も、検定試験が終わったら気持ちが切れて、
2か月ぐらい何も手につかなかったなぁ。」
などと言ってしまったら、
学習者は、勉強を続けないどころか、
「必要以上に続けたら、かえって損だ。」
とさえ思うかもしれません。
こういう時こそ、学習者には、
試験に合格しようがしまいが関係なく、
日本語力は次のステージに移っても人物評価に
ずっとついて回るものなのだ
ということを伝えなければならないのです。
そういう未来の教師力を身につけるためにも
検定試験が終わった今こそ気を引き締めて
日本語教育の勉強を続けるべきだと私は思い
ます。
なぜなら、今回の検定試験に合格しようがしまいが
関係なく、
日本語教師を目指す以上、日本語教育の知識や
スキルは、
これからの教師としての人物評価にずっとついて
回るからです。